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心一つに「箏」演奏♪橋高邦楽部・頑張ろう全国大会
箏(こと)演奏の名門、和歌山県立橋本高校・邦楽部(橋本市古佐田)の「全国大会出場・記念コンサート」が5月29日、橋本市民会館で開かれ、市民約500人が鑑賞した。部員たちは全員息を合わせて、日本情緒いっぱい演奏、市民の応援に感謝し、「上位入賞」を誓っていた。
橋本高校・邦楽部は、平成25年(2013)の全国高校総合文化祭・日本音楽部門で優良賞、同26年には初優勝(文部科学大臣賞)、同27年も1位~4位以内(文化庁長官賞)と、3年連続上位入賞を果たした。
さらに昨年8月の和歌山県大会でも優勝し、今年8月に広島で開かれる全国大会〝出場キップ〟を獲得、優秀校として東京公演(国立劇場)に出演するなど躍進中。
この日の「出場記念コンサート」には、部員8人と一貫校の県立古佐田丘中学校・邦楽部員25人、それに全国でも数少ない女性尺八演奏家で先輩の辻本好美(つじもと・よしみ)さんをゲストに、橋本高校・邦楽部卒業生計8人が出演した。
初めに土肥二郎(どひ・じろう)校長が「多くのご支援の賜物です」と謝辞を述べ開演。部員らは全員髪を整え、清楚な制服姿で登場。古典的な新曲「砧(きぬた)」や、NHK連続テレビ小説「あさが来た」の主題歌「365日の紙飛行機」、今年の全国大会の課題曲「花舞(はなまい)」などを演奏。
辻本さんは「琴姫のうた」や「天空の扉」を卒業生の箏に合わせ、「リベルタンゴ」や「糸」は、ピアノと尺八のコラボ演奏で、先輩の心表現の素晴らしさを示した。
同コンサートでは、橋本高校3年生の松尾美玖(まつお・みく)邦楽部長や、同2年生の佐藤真緒(さとう・まお)副部長らが挨拶。2人は「今回の全国大会は、私たち邦楽部員が少数なので厳しいですが、花舞は桜の花びら1枚1枚に思いを込めて演奏したい」「多くの皆様の応援に感謝し、息を合わせ心を一つにして堂々演奏、上位入賞を目指したい」ときっぱり語った。
客席では多くの市民が、スマホなどで動画撮影。邦楽部員たちは、演奏の良さに加えて礼儀正しく、演奏が終わるたびに、大きな拍手が起きていた。
写真(上)は「365日の紙飛行機」を演奏する橋本高校・邦楽部員。写真(中)は同じく「花舞」を演奏。写真(下)は橋本高校・邦楽部先輩たちの筝・三線で「琴姫のうた」を尺八演奏する辻本好美さん。