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秋風〜親子ザルうっとり♡丸山公園〜野菊も咲いて

寒いほどの秋風が吹いた10月18日、和歌山県橋本市古佐田の丸山公園のサル園舎で、長い間、残暑に耐えてきた3匹の親子ザルが、その爽やかさにうっとり。秋本番の一幕を見せていた。

この園舎はJR・南海「橋本駅」北側の陵山(みささぎやま)古墳わき、県立橋本高校の西隣にある。

昭和29年(1954)頃、当時の青年団長・阪口繁昭(さかぐち・しげあき)さん(故人)が、住民有志による同公園・保勝会(ほしょうかい)から「子供たちの喜ぶ公園に…」と頼まれ、愛知県のモンキーセンターから、2匹の夫婦ザルをもらってきた。

保勝会は新園舎を建て、昭和60年(1985)には改築して、サルの世話役をつとめ、歴代のサル一家は、とくに「花見の宴」などの際、多くの市民に愛されてきた。

しかし平成28年(2016)4月、保勝会会員が高齢化のため、やむを得ず橋本市役所にバトンタッチ。同市係員は毎週月・水・金・日曜日、学校給食で残った野菜・果物を与えるなど、やさしく世話を続けている。

今、園舎では母ザル(約15歳)、長男ザル(約7歳)、長女ザル(約4歳)の3匹が生活。猛暑の頃は、係員に自らの胸を突き出し、ホースで水を掛けてもらうなど、厳しい暑さをしのいできた。

この日の橋本市は、秋空も見えて、午前6時の気温は6度と冷え込み、午後3時でも18度止まり。公園の白い野菊や、薄赤い蓼(たで)の花、緑の猫じゃらしなどに快い涼風が吹いた。

園舎では、親子ザルが係員からもらった新鮮野菜をむしゃむしゃ。兄妹で追い駆けっこしたり、親子でシラミ取りをしたりする。カメラを向けると、目をぱちくり。涼風が吹き抜けると、静かに目を細めていた。

同公園は沢山の桜の木々に覆われ、ブランコや滑り台、砂場などもある。ここ暫くの紅葉シーズンは、家族連れの別天地となりそう。

写真(上)はのんびりとシラミ取りを楽しむ長男ザル。写真(中)は丸山公園で沢山咲いている野菊の一種・コヨメナと蓼の花。写真(下)は丸山公園に咲く野菊の花々と親子ザルの園舎。


更新日:2021年10月19日 火曜日 00:00

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