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猿の彫像♪目鼻口かわいい~橋本恋野・山王大権現社

猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を祀る、和歌山県橋本市恋野の山王大権現社(さんのうだいごんげんしゃ)で、石彫りの「猿の座像」が、訪れる観光客に愛されている。
「山王社由緒(ゆいしょ)」=昭和57年(1982)発行=によると、明治45年(1912)に故・新田(にった)なみゑさんが「山王社」を結成。同社に「農業の神」「地主の神」「千勝の神」として猿田彦大神を祀った。
石彫りの「猿の座像」は高さ約80センチで、お堂前に飾られ、猿は立膝姿で座り、両手を握りしめ、目鼻口が若々しい。地元の話では昭和後期、地元の石材業・石橋達雄(いしばし・たつお)さん(故人)が、製作・寄進したという。
地元住民らは毎年暮れに「亥の子祭り(いのこまつり)」を行い、お堂の猿田彦大神とともに「猿の座像」に拝礼して、稲の収穫を祝い、家族安泰を祈る。
この猿の石像、全体が薄く青苔(せいたい)に覆われ、日差しを浴びる左側は、苔の斑点が生じていて、眼差しが何ともやさしい。
恋野は奈良時代の女性史ヒロイン・中将姫が隠れ住んだ山里。時折、観光客が訪れ、眼下に紀の川を一望できる、山王大権現社に立ち寄っては、この「猿の座像」に見入り、スマホ撮影を楽しんでいる。
写真(上、中)は山王大権現社の「猿の座像」。写真(下)は猿田彦大神を祀る山王大権現社。


更新日:2019年7月23日 火曜日 00:03

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