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美しい常緑の笹、開発奉納♡学文路天満宮へ大弥工芸

〝まちの発明家〟として知られる、和歌山県橋本市隅田町の大弥工芸社長・奥村浩章(おくむら・ひろあき)さんは「枯れない笹」を開発し、12月30日、学門の神様と崇敬される菅原道真公を祀る、同市南馬場の学文路(かむろ)天満宮に奉納した。
この常緑の笹は同県紀見野町の山で伐採した、長さ約5メートル、直径約7センチの真竹(まだけ)。奥村さんは、真竹への水注入技術を開発。普通、3日程度で枯れる笹の葉が、1か月以上も生き生きと緑を保つことがわかった。
この常緑の笹は、同神社本殿脇に飾られ、紙障子をバックにして、まるで水彩画のよう。近くの境内には、令和3年の干支・辛丑(かのとうし)を思わせる、願掛けの「撫で牛」(石製)がある。
同県田辺市から訪れた親子4人は、まず本殿で2礼2拍手1礼。小学生の兄妹は両親に見守られながら、同神社の短冊に希望を書いて常緑の笹に飾った後、学業成就・病気平癒を祈る「撫で牛」の頭を丁寧に撫でていた。
奥村さんは大阪の「えべっさん」で名高い今宮戎神社に毎年、約10万本の福笹を納入しているが、「今回、学文路天満宮へ奉納した常緑の笹は初めてです。受験生の合格、疫病の退散を祈っています」と話した。
菅野一三(すがの・いつぞう)宮司は「誠に有難いです。参拝の方々は、きっと素敵なパワーをいただけます」と謝辞を述べていた。1月15日頃まで飾る予定。
社務所前には菅原道真公の絵馬のほか、奥村さん製作の「合格掴む 平常心」と刻んだ、ご神木製の握り球(1000円)などが並べられている。
同天満宮の場所は、車で紀の川フルーツライン(広域農道)沿いの産直市場「くにぎ広場」の西辻を南へ少し下ったところ。問い合わせは学文路天満宮(電話0736・32・5582)。
写真(上)は学文路天満宮に飾られた常緑の笹に祈りの短冊を吊るす子供たち。写真(中)は本殿に常緑の笹を飾る奥村さんたち。写真(下)は撫で牛の頭をやさしく撫でる子供たち。


更新日:2020年12月31日 木曜日 00:01

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