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学問の神様に感謝♪学文路天満宮で正遷宮奉祝祭
「学問の神様」と尊崇される菅原道真(すがわら・みちざね)公を祀る、和歌山県橋本市南馬場821の学文路(かむろ)天満宮=菅野一三(すがの・いつぞう)宮司=で10月20日、「正遷宮奉祝祭(しょうせんぐうほうしゅくさい)・奉納演芸」が行われた。
同天満宮は天治元年(1124)に御勧請(ごかんじょう)。明治42年(1909)に学文路村内七ケ字の神々55柱を合祀(ごうし)。道真公は観世音の化身と言われ、「学問の神」「和歌の神」「書道の神」として尊崇されている。
神社を改築・修繕し、御神体を仮殿(かりどの)から新殿に遷座(せんざ)する「正遷宮」は、普通20年に1度行われるが、前回は大型台風襲来のため見合わせ、今回40年ぶりの「正遷宮」となった。
すでに氏子や崇敬者、事業関係者の力で、祝詞殿(のりとでん)や幣殿(へいでん)、社務所を改修、拝殿やトイレを改築、菅公殿(かんこうでん)や倉庫を新築、神輿(みこし)を修復、境内を整備、担ぎ山車(だんじり)や飾り幕が修復されている。
同天満宮奉祝祭は午前10時に開始。報鼓(ほうこ)、修祓(しゅうばつ)、宮司一拝(いっぱい)、献餞(けんせん)、祝詞奉上(のりとほうじょう)、玉串拝礼(たまぐしはいれい)、撤饌(てっせん)、宮司一拝、報鼓、宮司挨拶、直会(なおらい)、神谷重廣(かみたに・しげひろ)学文路区長会長の挨拶で神酒拝載(みきはいたい)した。
続いて学文路天満宮正遷宮委員会の奉祝祭が、表の菅公殿(かんこうでん)で開かれ、岩木彬員(いわき・あきひろ)責任役員が開式の辞、塙本隆弘(はねもと・たかひろ)委員長が、協力企業代表に感謝状を贈呈した。
平木哲朗(ひらき・てつろう)市長は「学文路天満宮は、県内外から大勢の方々が、入試合格祈願に来られ、橋本の大切な財産です。末永くまもり、祈り続けたい」と来賓祝辞。
受賞者を代表してアドソル日進株式会社の上田富三(うえだ・とみぞう)社長は「東京から帰るたびに学文路天満宮へ参拝し、仕事に邁進できる気持ちをいただく、まさに心の原点です。皆様のご多幸、ご健勝、弥栄(いやさか)を、お祈りします」と謝辞。大橋智夫(おおはし・ともお)責任役員が閉式の辞を述べた。
菅野宮司は「皆様のお力で素晴らしい正遷宮ができました。今後ともしっかりご奉仕させていただきます」と笑顔で語っていた。
学文路(3地区)の秋祭りは、同月27日(土)の宵宮、28日(日)の本宮で、地車3台が五穀豊穣(ごこくほうじょう)に感謝して練り歩く。
写真(上)は菅野宮司や神谷学文路区長会長ら関係者とともに営まれた神酒拝載=本殿で。写真(中)は菅野宮司=前列中央=とともに関係者全員の記念撮影=本殿前の参道・石段で。写真(下)は新築された菅公殿で行われる奉祝祭。