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塑像「おさなき愛」子供ら感激♡高野口小で住民修復

和歌山県橋本市高野口町の市立高野口小学校・玄関脇に飾られた、姉と弟の可愛い姿をあらわした塑像「おさなき愛」が、とても古くなり、損傷していたため、地元住民4人が約8か月がかりで修復した。
同校(木造校舎)は日本一古い国の重要文化財だけに、榊洋史(さかき・ひろし)校長は「修復のおかげで、子供たちには、校舎と古い塑像の大切さが伝わります」と喜んでいる。
この「おさなき愛」は昭和24年10月、当時の伊都教育分局の豊岡貞一(とよおか・ていいち)主事(故人)が制作・寄贈し、元・楠正成公像の元・台座の上に設置された。
塑像は高さ約70センチ、幅約85センチで、綺麗なお河童頭の髪のお姉さんが、まんまる顔の幼い弟の肩を左手でいたわり、そっと顔を覗き込む、ほのぼのとした素敵な作品。
戦後、多くの子供たちが、この塑像を朝な夕な見上げ、卒業していったが、さすがに約70年も経つと古びて、お姉さんの左手が壊れたり、「おさなき愛」と表現したプレートもなくなったり。
地元在住の元小学校長や、電気事業関係者らが今春「なんとかしなければ」と修復作業に立ち上がり今冬には、お姉さんの左手もプレートも見事復元させ、元通りの姿をよみがえらせた。
子供たちは今、改めて塑像に見入り、愛とは何かを感じ取っている様子。榊校長は「新型コロナ禍で大変な時に、皆さん、真夏でも奉仕作業をしてくれました。これで子供たちは、昔のように『おさなき愛』を学べることになります」と感謝していた。
修復奉仕の皆様は次の通り=寺田宗功(てらだ・むねはる)、小西哲也(こにし・てつや)、梅谷廣行(うめたに・ひろゆき)、三島英雄(みしま・ひでお)。
写真(上)は修復された塑像「おさなき愛」と高野口小児童会の児童たち。写真(中)は「おさなき愛」のクローズアップ。写真(下)は塑像の修復作業に取り組む地元の人たち。


更新日:2020年12月2日 水曜日 00:00

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