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菜の花に心ほっと♪真土万葉の里~踊り子の竹細工も

かつて万葉人が往来した「飛び越え石」で名高い、和歌山県橋本市真土区の「真土万葉の里」で3月12日、令和初の菜の花が、だいたい五分咲きになっている。無人の休憩所には、「持ち帰り自由」な踊り子の竹細工などが置かれていて、楽しい春の空気に満ち溢れている。
飛び越え石は、紀の川に注ぐ落合川にあり、万葉時代には貴族も庶民も、二つの石の上を騎馬や徒歩で飛び越えて往来、旅したという。
広大な菜の花畑は、同川の西側に広がり、まっ黄色の花を無数につけて、西の高台から見渡すと、まるで幾枚かの黄色いジュータンで飾ったような光景。これらは真土万葉保存会と協力企業ボランティアが、生ごみ堆肥で丹精込めて栽培している。
入口の瓦葺きの休憩所には、座席はもちろん和式・洋式トイレがあり、表には春光を浴びて、風に吹かれるベンチが設置され、地元の隅田中学校・美術部員が制作した万葉美人の「顔出しパネル」もある。
台上に置かれた紙箱には、元・紀州へら竿師の堀江尚功(ほりえ・ひさよし)さん手作りの、しなやかな踊り子や、天秤(てんびん)状のトンボの竹細工などが入っていて、「ご自由にお持ち帰りください」と張り紙。
近くに寄付金箱(万葉の里・維持費)があり、観光客のほとんどは、100円~500円玉、1000円札を投入。とても美くしい「竹細工の手土産」を喜んでいる。
菜の花の見頃は、天候次第だが、3月下旬~4月上旬になりそう。
今は、新型コロナウイルス感染防止で、親も子も自宅待機を強いられる状況。せめてこんな時は、空気も、花も、景色も素敵な場所で過ごすことが肝要。同保存会事務局の西田郁司(にしだ・いくじ)さんは「お気軽に遊びに来てください」と言っている。
場所はJR和歌山線「隅田駅」から東へ徒歩10〜15分の距離。駐車場は真土区の国道24号三差路を北側へ上がったところ。
真土万葉保存会・事務局(090・4285・3097)。
写真(上)は休憩所から見た菜の花畑=手前は踊り子とトンボの竹細工。写真(中)は綺麗な菜の花=手前は小さな犬ふぐり。写真(下)は珍しく背丈の高い菜の花もある。


更新日:2020年3月13日 金曜日 00:00

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