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野あざみ「蜜うまい♪」揚羽蝶〜橋本・真土万葉の里

万葉人が往来した紀州・大和の国境、和歌山県橋本市隅田町真土の「真土万葉の里」の池畔で、6月4日、大きな揚羽蝶(あげはちょう)が顕れ、野あざみの蜜を求めて飛び回り、梅雨入り前の風情を漂わせた。
この日の橋本の最高気温は30度で、今年初めての真夏日。和歌山・奈良県境を流れ、紀の川に注ぐ落合川では、両岸から突き出た「飛び越え石」の間を、清流が音を立てて流れ、下流から涼風が吹き上げてきた。
右岸の石段を登ると、すぐそこに睡蓮(すいれん)池や蓮(はす)池があり、そのほとりでは薄紫の野あざみの花が、湿っぽい真夏日を浴びていた。
すると、眩しい空から揚羽蝶が顕れ、野あざみの花に止まり、蜜を味わっては次々と飛び移る。近づいてくる人影など、まるで恐れては、いや、気づいてはいない。
近くの休憩所では、元・紀州へら竿師の堀江尚功(ほりえ・ひさよし)さんが、自宅でせっせと手作りした、しなやかな踊り子や、天秤(てんびん)状のトンボの竹細工などを置いて、「ご自由にお持ち帰りください」と張り紙してある。
たまに訪れる人たちは、日傘を差したり、扇をひろげたり、地元有志らが保存している、真土万葉の里の歴史・自然を楽しんでいた。
睡蓮池のスイレンの花は今が真っ盛り、隣の蓮池の大賀ハスは、例年7月のお盆前から見頃となる。
真土万葉の里は、JR和歌山線「隅田駅」から東へ徒歩10〜15分の距離。京奈和自動車道・橋本東ICからも近い。駐車場は真土区の国道24号三差路を北側へ上がった右側にある。
写真はいずれも野あざみの花の蜜を味わう揚羽蝶=真土万葉の里で。


更新日:2020年6月5日 金曜日 00:00

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