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五輪金・古川先輩知って♪橋本高校へクリアファイル

和歌山県橋本市の名誉市民で、オリンピック水泳金メダリストを讃える「前畑秀子・古川勝 顕彰活動委員会」は1月16日、古川選手(1936~93)のクリアファイルや活動年表などを作製し、母校の県立橋本高校に寄贈した。小滝正孝(こたき・まさたか)校長は「全校生に配布して、英雄・古川選手の功績を教え、勉強やクラブ活動に励んでもらう」と喜んでいる。
古川選手は、前畑選手(1914~95)がベルリンオリンピック女子200メートル平泳ぎで、日本女性初の金メダルを獲得した年、彼女の近所で産声を上げ、橋本中学校・水泳部の時には、たまたま帰郷していた前畑選手に平泳ぎの良さを褒められ、奮闘する気力が湧いたという。
橋本高校、日本大学へと進み、昭和31年(1956)のメルボルン・オリンピック男子200メートル平泳ぎに出場。独自で編み出した「潜水泳法」により、2分34秒7の世界新記録で優勝を飾った。
前畑秀子・古川勝 顕彰活動委員会は前畑部会=鈴江利夫(すずえ・としお)部会長=と、古川部会=土居治(どい・おさむ)部会長=を結成。
前畑選手は昨年のNHK大河ドラマ「いだてん」で、改めて全国にその名をとどろかせたが、古川選手は「潜水泳法」で名高いものの、写真や資料が少ないため、古川部会はクリアファイルやマンガ製作、資料収集などに取り組んでいる。
古川選手のクリアファイルの表面には、金メダルを披露する古川選手の写真と、裏面には橋本中学・同級生100余人でつくる「26会(にろくかい)」が昨春、母校の校庭に建立した記念碑の写真を印刷。資料には古川選手の功績概要や、関係年表が記されている。
橋本高校の生徒数は630人、教職員数は66人。この日、古川部会の土居部会長、宮西高雄(みやにし・たかお)委員(26会代表)、前畑秀子・古川勝資料展示館の池西孝仁(いけにし・たかひと)さんが橋本高校を訪れ、小滝校長に計700冊のクリアファイルや資料などを贈った。
土居部会長らは「ぜひ、生徒たちは古川先輩の活躍を知ってほしい」と述べ、小滝校長は「生徒たちが古川選手の功績を深く知れば、大きな力がわき、誇りもできて、背筋も伸びます」と謝辞を述べていた。
写真(上)は小滝校長=正面=と懇談する土居部会長、宮西26会代表、資料展示館の池西さん=橋本高校・校長室で。写真(中)は寄贈された古川勝選手のクリアファイル。写真(下)は資料展示館に展示されている古川選手の写真のいろいろ。


更新日:2020年1月17日 金曜日 00:00

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