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高野山で五葉松の雪吊り♡金剛三昧院・冬も楽しく

積雪シーズンを控えて、和歌山県高野町の世界遺産・高野山にある金剛三昧院(こんごうさんまいいん)=久利康暢(くり・こうちょう)住職=境内で、12月2日、名物「五葉松(ごようまつ)の雪吊り」が行われた。
新型コロナ禍の陰鬱な日々が続く中、今冬の積雪の日には、マスク掛けの参拝・観光客が訪れ、スマホ撮影などで心癒すことになりそう。
同院は建暦元年(1211)、北条政子(ほうじょうまさこ)の発願で、源頼朝(みなもとのよりとも)の菩提に禅定院として創建。
承久元年(1219)には源実朝(みなもとのさねとも)菩提のため改築して金剛三昧院と改称。将軍家の菩提寺として信仰を集めた。国宝の多宝塔や重要文化財の経堂がある。
五葉松は山門近くの境内にあり、高さ約4メートル、幹周り約1メートル、推定100年以上。5個の吉野青石と金閣寺垣(きんかくじがき)に囲まれている。
この五葉松は約16年前、高野山麓の橋本市清水の西岡造園=西岡克紘(にしおか・かつひろ)さん経営=が、同院の依頼を受け、静岡で造園業者が育てた木を移植、精魂込めて育ててきた。
この日もゴンドラや脚立を使って登り、梢(こずえ)を軸にして、荒縄(あらなわ)で枝々を吊り上げ、積雪の重みで枝が折れないように固定。根元の青苔や筧(かけひ)の手水石を綺麗にした。
北国の金沢・兼六園(けんろくえん)の雪吊りは有名だが、高野山では珍しく、西岡さんは「これで今冬も積雪に耐えられ.る。皆様に雪の五葉松をご覧いただけたらうれしいです」と、完成した雪吊りを見上げていた。
写真(上、中)は金剛三昧院の五葉松の雪吊り作業。写真(下)は完成した五葉松の雪吊り風景。


更新日:2020年12月3日 木曜日 00:00

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