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見えた、初冬の満月♪橋本駅の空~束の間でも幸運
立冬から3日目の11月11日夕刻、和歌山県橋本市のJR・南海橋本駅近くで、東の空に大きく丸い月が現れた。わずか10分程で厚い雲に隠れたが、令和元年の初冬の満月を仰げたことは、やはり幸運である。
この日の橋本地方は、晴れたり曇ったり、小雨が降ったりの、ややこしい天気で、気温も9~19度と寒暖差が激しかった。
それでも午後5時頃には、雨上がりの牡牛座(おうしざ)の方角に、出初めの黄金色(こがねいろ)の満月が輝きだした。
JR和歌山線の沿線では、冬薄(ふゆすすき)が群れを成し、橋本駅の薄明りの空では、丸い月の中でウサギが餅つき。その下を電車が颯爽と走る。
紀の川の支流・橋本川の古東橋(ことうばし)に立つと、花水木(はなみずき)の紅葉が舞い落ち、沿道ではカラオケ喫茶のネオンが灯る。幾重も張りめぐらされた電線の空では、やはり満月が綺麗に見えた。
なんと言っても令和初冬の満月。今がチャンスとばかり、カメラのシャッターを必死で切る。ところがそれも束の間、またたく間に月は、分厚い雲に覆われ、やがて冷たい小雨が降り出した。
友人知己はみんな言う。「雨や雲を悔やむより、満月に出会えたことを喜べ」と。まさに同感である。
なお、一番まるく満ちる「満月」そのものは11月12日午後10時35分頃。ちょうど橋本・伊都地方の天気予報では晴れなので、写真撮影の好機となりそう。
写真(上)は東の空に出始めた満月と冬薄のわきをJR橋本駅に向かう電車。写真(中)は幾重もの電線の空に現れた満月。写真(下)は古東橋付近から眺めた橋本駅上空の満月。
更新日:2019年11月12日 火曜日 00:00