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高砂ユリ群生、夢の如し♪紀の川フルーツライン沿い
和歌山県橋本市から世界遺産・高野山へ向かって参拝しやすくなった、紀の川フルーツライン(広域農道)で、このほど高砂ユリが満開になり、多くのドライバーを喜ばせた。今は残暑の中、すべての高砂ユリの姿は消えていて、万葉の里・妹背山(いもせやま)などが展望できるだけ。刻々と時の流れを感じさせている。
紀の川フルーツラインは橋本市清水の紀の川・橋本高野橋南詰から、かつらぎ町三谷の国道480号まで直結。そこから高野町の高野山真言宗総本山・金剛峯寺や、かつらぎ町上天野の丹生都比売(にうつひめ)神社へスムーズに行き来できるようになった。
高砂ユリは台湾原産。日本へ園芸用に移入され、今では種子が風に運ばれて、橋本・伊都地方で広範囲に分布し、フルーツライン沿いでも群生。
例えば、かつらぎ町三谷では、高さ約1メートルの茎の先に、直径15~20センチの数輪の白い花を咲かせた。その向こうには、万葉の里の妹背山や、大きくうねる紀の川の風景がパノラマ状にひろがり、多くのドライバーを喜ばせた。
それから約2週間。今は、高砂ユリの姿は見えず、沿道の山々ではつくつくぼうしが鳴き、紀の川はまぶしく陽光が照り返す。高野参拝の好きなドライバーらは、「早く秋風が吹いて、フルーツラインには秋の花々が咲き乱れてほしい」と話していた。
写真は8月末、紀の川フルーツライン沿いに咲いた高砂ユリ=遠景は万葉の里の妹背山と紀の川。
更新日:2019年9月11日 水曜日 00:00