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さぁ橋本秋祭り♪6日~子供神輿・13日~地車曳行
紀州の秋祭りの本場、和歌山県橋本市では、10月上旬から下旬にかけて、同市隅田町の隅田八幡神社の担ぎ屋台(かつぎだんじり)、同市市脇の相賀(おうが)大神社や同市胡麻生の相賀八幡神社、同市御幸辻の牛頭(ごうず)天王社の3社地域の地車(だんじり)や御神輿(おみこし)、同市学文路の3台の地車が登場し、五穀豊穣に感謝して練り歩く。まちも山河も風光明媚(ふうこうめいび)な橋本全域が、今年も活気にあふれて、市民や観光客を大いに楽しませそう。
隅田八幡神社の秋祭りは10月6日(土)が宵宮で、子供神輿(みこし)稚児社参(ちごしゃさん)がある。同7日(日)の本宮は午前11時頃に垂井、中島、恋野、霜草の4地区から、郷土伝統の担ぎ屋台4台が登場して、赤塚の御神輿をはじめ、絢爛豪華な担ぎ屋台が境内を練り歩く。
午後1時30分頃には御神輿渡御(とぎょ)を開始。白馬上の宮司、巫女(みこ)、榊(さかき)、天狗、獅子、御幣(ごへい)、鉾(ほこ)、長刀、弓矢、剣、唐櫃(からびつ)、太鼓、榊=の時代行列が参道を進む。御旅所(おたびどころ)で神幸祭(しんこうさい)の後、午後4時頃から御神輿、担ぎ屋台の一斉お練りが繰り広げられる。
相賀大神社、相賀八幡神社、牛頭天王社の秋祭りは10月13日(土)に宵宮、同14日(日)は本宮。とくに「宵宮」の午後2時30分頃から、橋本市役所西側の同市保健福祉センター前で地車パレードがある。
古佐田、橋谷、市脇、原田、東家、北馬場、御幸辻、橋本、妻、小原田、胡麻生の各地区順に次々と登場。地車の大屋根で大工方が飛び跳ね、下腹にとどろく太鼓の音とともに、威勢よく曳行(えいこう)が繰り広げられる。
同センター前は13日正午~午後6時と、14日午後2時30分~同5時30分に通行止め。「本宮」は例年通り午後1時~相賀大神社、同2時~相賀八幡神社、正午~牛頭天王社で御渡りがある。
紀の川南岸の学文路(3地区)の秋祭りは、同月27日(土)の宵宮、28日(日)の本宮で、地車3台が曳行されることになっている。
例えば、隅田八幡の担ぎ屋台は、羅紗(らしゃ)や縮緬(ちりめん)の幕で覆われ、そこには鎧兜(よろいかぶと)の武者が、剣や弓矢をかざす〝源平合戦〟などが美しく刺繍(ししゅう)されていて眩しい。
東家の地車は、天保11年(1840)大阪府岸和田市中町が新調、「浪速彫刻」の最高傑作が施された。これを昭和34年(1959)東家区が購入。「大阪国際花と緑の博覧会」や「和歌山リゾート博覧会」に出場した際は、地車ファンの喝采を浴びた。
橋本の舟楽車(ふなだんじり=県無形民俗文化財)は、胡弓(こきゅう)や太鼓、三味線の音色とともに進み、日本情緒があふれる。
橋本だんじり協議会など関係者は「秋空は変わりやすく、天候の心配もありますが、今年も元気に練り歩きたい。どうぞ橋本の秋祭りを堪能してください」とアピールしている。
写真(上)は隅田八幡神社境内で勇壮に〝お練り〟をする担ぎ屋台。写真(中)は全国でも珍しい橋本の舟楽車。写真(下)は橋本市保健福祉センター前で勇壮にやり回しを繰り広げる地車。