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橋本の豪雨被害なくせ♪排水ポンプ車導入・配管訓練
台風豪雨の浸水被害をなくそうと、和歌山県橋本市=平木哲朗(ひらき・てつろう)市長=は大型排水ポンプ車を導入し8月2日、排水ポンプ車展示&配管訓練を行った。同市の久保進(くぼ・すすむ)理事は「今後も訓練を重ねて、万が一の災害に備えたい」と話した。
この排水ポンプ車は購入費約4500万円の災害用緊急自動車(11トン級)。総排水量は毎分30立方メートルで、発動発電機やホース、バルーン照明器具などを搭載している。
この日午前、同市保健福祉センター駐車場の一角で展示。午後は同市南馬場の紀の川に注ぐ大谷川・樋門付近で、ホースや機器類の配置・配管訓練を実施した。
国土交通省や伊都振興局、同市危機管理室、建設部、上下水道部などから約30人が参集。吉本孝久(よしもと・たかひさ)同市危機管理監が「被害拡大防止に努めたい」」と挨拶して、紀の川に注ぐ大谷川・樋門付近で訓練に挑んだ。
午後は同市高野口町の重三郎(じゅうざぶろう)池で、池の水を汲み上げ、排水する試運転・訓練を行い、排水技術を習得した。
これまで同市南馬場の大谷川・樋門では、台風豪雨の際、地元住宅が床上・床下浸水の被害を再三受けている。それだけに排水ポンプ車導入・活用に対する期待は大きい。
炎天下、訓練を見守った久保理事は「さすがに排水ポンプ車の機能はすごいです。今後、皆様と協力しながら、何としても浸水被害を食い止めたいです」と話していた。
写真(上)は橋本市が初めて導入した排水ポンプ車=同市保健福祉センターでの展示会で。写真(中)は配管訓練で排水ポンプ車からホースを引っ張る光景。写真(下)は紀の川に注ぐ大谷川たもとで行われた配置配管訓練