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ご神犬「すずひめ号」奉献♪丹生都比売神社お披露目

白黒2頭の犬に弘法大師・空海を高野山へ案内させたとされる、高野御子大神(たかのみこのおおかみ)を御祭神とする、和歌山県かつらぎ町上天野の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社=丹生晃市(にう・こういち)宮司=に、同神社の崇敬者で公益社団法人・日本犬保存会会員の造園業・豊岡由行(とよおか・よしゆき)さん(42)=橋本市柏原=が、国の天然記念物・紀州犬「すずひめ号」をご神犬として奉献し、12月16日「奉献奉告祭」が営まれ、報道陣にお披露目された。
高野山開創縁起や今昔物語などによると、丹生都比売大神(おおかみ)の御子の高野御子大神が、白黒2頭の紀州犬を連れた狩人=狩場(かりば)明神=に化身して、山中で弘法大師・空海の前に現れ、大神の放った2頭の犬が高野山へ導き、開山したとされる。
奉献された紀州犬「すずひめ号」は、生後11か月で、人間でいうなら十代の乙女。首に金色の鈴をつけている。白の毛並みで体長約80センチ、体高約50センチの体格。つぶらな眸で、白い毛並み、耳をぴんと立て、尻尾(しっぽ)は輪を描き、愛くるしい。
この日、豊岡さんが「すずひめ号」と一緒に同神社・楼門前に登場。毎月1回の月次祭(つきなみさい)の後、丹生宮司が祝詞(のりと)を奏上。「すずひめ号」は、なかなか落ち着けず、豊岡さんは足元できょろきょろする「すずひめ号」を、何度もお座りさせ、聖域を感じさせていた。
楼門前でのお披露目式では、豊岡さんが「すずひめ号」を抱き上げて、正装の丹生宮司とともに記念撮影。手放すと「すずひめ号」は、近くの若い女性に頭や顎をなでてもらい超ご機嫌。参拝者らはすかさずスマホ撮影していた。
豊岡さんは「小学生の頃から、この神社にはハイキングに来ました。ここに紀州犬がいたらいいのにと思いました。丹生宮司さんと3年程前から話し合っていたところ、今年1月15日、可愛い「すずひめ号」が生まれたので、ご神犬にしていただき、やっと実現しました」と説明。
丹生宮司は「ちょうど来年の干支(えと)は戌年(いぬどし)であり、すずひめ号は、当神社のシンボル犬としたい。このご神犬を通じて、弘法大師・空海と高野御子大神(狩場明神)の深いつながりや、世界平和に最も大切な神仏習合(しんぶつしゅうごう)のことを知ってほしい」と話していた。
すずひめ号は来年1月16日(火)の月次祭で神前に参拝。午前10時~正午、午後1時~同3時の2回、御供所付近で参拝者にお披露目。以後も毎月16日の月次祭の後、公開する予定。時間は同神社HPで案内する。
写真(上)は可愛い紀州犬「すずひめ号」を抱く飼い主の豊岡さん=右は丹生宮司。写真(中)女性に頭をなでてもらい大喜びの「すずひめ号」。写真(下)は奉献奉告祭で神妙な姿の「すずひめ号」。


更新日:2017年12月17日 日曜日 00:00

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