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ご神犬作品の奉告式♪最優秀賞など丹生都比売神社

和歌山県かつらぎ町上天野の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社=丹生晃市(こういち)宮司=は7月16日、「ご神犬2頭のイメージキャラクターデザイン」で、最優秀賞に決まったウェブデザイナーのサカモト・ハルカ(坂本晴香)さん(26)=東京都調布市=と、ジュニア賞に選ばれた岩出中学校1年生の田中葵(たなか・あおい)さん(12)=和歌山県岩出市=の2人を招き、授賞奉告式(じゅしょうほうこくしき)を営んだ。
高野山開創縁起や今昔物語によると、丹生都比売大神の御子(みこ)、高野御子大神は、白黒2頭の犬を連れた狩人に化身。山中で出会った弘法大師・空海に対し、犬2頭を放って高野山へ案内。弘法大師が高野山を開創したと伝わる。
同神社では平成30年の干支(えと)「戌年(いぬどし)」にちなみ、この神聖な逸話の「白黒2頭のご神犬」をテーマにイメージキャラクター作品を公募。この世界に冠たる「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」の平和観が大反響を呼び、全国から約850点の秀逸作品が殺到し、厳選の結果、坂本さんら計6人が入賞した。
この日、同神社の楼門(ろうもん)内の祝詞舎(のりとしゃ)祭壇に、坂本さんと田中さんの2作品が額に入れて飾られ、丹生宮司ら神職2人が奉告式を催行。坂本さんら2人がお祓いを受けた後、玉串を奉奠(ほうてん)し、丹生宮司が謝辞を述べた。
この後、新聞・テレビ各社の取材があり、楼門外では丹生宮司と坂本さん、田中さん、そこにご神犬・すずひめ号が加わって、なごやかに記念撮影。
坂本さんは「ご神犬のデザインは、人に愛される対象として、毛の短い骨格のしっかりした、紀州犬をデフォルメしました。多くの人々に見ていただけることが有難い」と感想。田中さんは「アートスクールで募集を知り、かわいいご神犬を絵の具とペンで描きました」と受賞の喜びを話した。
8月11日(土・祝)~同22日(水)には、和歌山市本町2丁目1番地のフォルテワジマ2階フロアで「ご神犬キャラクターデザイン作品展」を初めて開催し、今回の入賞作6点を含めた中学生以下の作品約50点を展示する。観覧無料。
丹生宮司は「ご神犬キャラクター作品は、素晴らしい作品ばかりで、審査は大変でした。その中から坂本さん、田中さんらの作品が選ばれました。最優秀作品については、先ず、それを基に縫いぐるみを製作し、熱心な参拝者にお贈りする予定で、ご神犬キャラクターの活用により、当神社の歴史・文化を知っていただきたいと思います」と語った。
境内芝生に特設した木造犬舎(広さ約2メートル四方、高さ約1メートルの格子状)では、ご神犬・すずひめ号(生後1年6か月)を解き放ち、参拝客に公開すると、大勢の参拝・観光客が頭をなでたり、スマホ撮影したり。「かわいい」「こっち向いて」などと、大人気だった。
写真(上)は受賞した最優秀賞の坂本さん=右=とジュニア賞の田中さん=丹生都比売神社・楼門内で。写真(中)丹生宮司から最優秀賞を受賞する坂本さん。写真(下)は丹生宮司やご神犬・すずひめ号と記念撮影に収まる坂本さん=中央=と田中さん=楼門前で。


更新日:2018年7月17日 火曜日 00:00

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