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関西フィル「石童丸」全幕公演へ♪橋本アマ劇団出演

和歌山県橋本・伊都地方のオペラ愛好家でつくるアマチュア劇団「はしもとふるさとオペラ」=澤村テル(さわむら・てる)代表=は、平成30年1月8日(月・祝)に橋本市民会館ホールで開かれる、関西フィルハーモニー管弦楽団=藤岡幸夫(ふじおか・ゆきお)首席指揮者=の第19回「ニューイヤーコンサート」に出演し、ふるさとオペラ「石童丸ものかだり」を全幕公演する。プロデューサーの小嶋彩子(こじま・さいこ)さんは「名高いオーケストラのもとで『石童丸ものがたり』を全幕公演できることは、まさに夢のようにうれしいです」と感激し、団員全員が練習に打ち込んでいる。
同コンサートは公益財団法人・橋本市文化スポーツ振興公社主催、ぐるーぷフィル共催。
「石童丸ものがたり」とは、平安時代に筑紫(つくし)の国(福岡県)の領主が、苅萱道心(かるかや・どうしん)と称して高野山で修行。出家後に生まれた石童丸は、父と会いたさに母・千里(ちさと)とともに高野山をめざす。
石童丸は女人禁制のため母を山麓の宿「玉屋」に残して高野山へ登り、道心と出会うが、修行中の道心は父と名乗れず、石童丸が落胆して宿屋に戻ると、母は心労のため急逝。やがて石童丸は道心の弟子となり、仏道修行するものの生涯、父子の名乗りをすることはなかったという親子哀話のストーリー。
本番ではプロの声楽家や「はしもとふるさとオペラ」の団員ら約30人がお遍路姿などで登場。苅萱道心は細川勝(ほそかわ・まさる)さん、石童丸は稲垣典子(いながき・のりこ)さん、千里御前は山本弥生(やまもと・やよい)さんが演じる。
主舞台となる「玉屋」前には、石童丸と千里御前、近所の童(わらべ)、お遍路らが登場。序章から終章まで、オーケストラをバックにして、母子の情愛こもるセリフや、「南無大師遍照金剛」の声明(しょうみょう)などが、オペラで繰り広げられる。
このほど、関西フィルの藤岡・主席指揮者や、作曲家・車川知寿子(くるまがわ・ちずこ)さん、語り手の松岡咏子(まつおか・えいこ)さんらが、練習場の橋本市民会館を訪れ、藤岡・主席指揮者がやさしくも厳しく指導。車川さんは「最高のオペラにしましょう」と呼びかけ、松岡さんは心にしみるナレーションを入れる。団員らはプロの指導を受け、必死で反復練習していた。
小嶋さんは「私たちは今年のニューイヤーコンサートに初めて参加し、終章場面でのみ、オペラ出演させてもらいました。来年1月は藤岡・主席指揮者のありがたい采配で、全幕公演することになりました。しっかり練習を重ねて最高のオペラ石童丸を演じたい」と張り切っている。
当日は第1部でグリンカ:歌劇「リスランとリュドミラ」序曲などを演奏。第2部でふるさとオペラ「石童丸ものがたり」が全幕公演される。
当日は午後2時30分開場、同3時開演。チケット前売りはA席4000円(高校生以下2500円)、B席3500円(高校生以下1000円)=当日は500円増し。S席(4500円)は完売済み。
このほかリハーサル鑑賞券(本公演チケット購入者のみに販売)=全席自由席1000円(限定100席)もある。鑑賞者は当日正午にホールロビー集合。
前売り券取扱所は橋本市民会館、橋本市産業文化会館、ミュージックショップ フクイ、服部楽器橋本店。問い合わせは橋本市民会館(電話=0736・33・6108)=へ。
写真は藤岡・主席指揮者や作曲家・車川さんらの指導による、ふるさとオペラ「石童丸ものがたり」の練習風景=橋本市民会館で。


更新日:2017年12月6日 水曜日 00:00

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