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担ぎ屋台も勇壮に♪隅田八幡8日本宮、9日正遷宮

20年に1度の正遷宮(しょうせんぐう)を迎える和歌山県橋本市隅田町垂井の隅田八幡神社の秋祭りは10月7日(土)・8日(日)両日行われ、正遷宮・奉祝祭が9日(月)営まれる。国宝・人物画象鏡が伝わる同神社で、鎌倉時代の放生会(ほうじょうえ=殺生を戒める宗教行事)を起源とする同秋祭り。寺本嘉幸(てらもと・よしゆき)宮司は「正遷宮の年の日本伝統の秋祭り。ぜひ、ご覧ください」と言っている。
同神社は神功皇后(じんぐうこうごう)が外征(がいせい)後、大和の都に御還幸(ごかんこう)の途中、滞留された旧跡で、そこに貞観(じょうかん)元年(859)、八幡社を勧請(かんじょう)したのが創祀(そうし)とされる。
同神社・秋祭りは和歌山県が無形民俗文化財に指定、プレミア和歌山に認定。7日(土)の宵宮は午前8時頃、5地区から小学校6年児童らが担ぐ子供みこし5基が出発。午後3時40分~同4時頃、門前(JA紀北かわかみ橋本東支店前)から同神社へ宮入する。午後2時20分頃には「稚児社参」があり、隅田小学校~同神社を稚児行列が練り歩く。
8日(日)の本宮は、正午までに境原区の御神輿(おみこし)1基と、河瀬、平野、中道、中下の4区から「担ぎ屋台(かつぎだんじり)」計4基が境内に勢ぞろい。担ぎ屋台には、2本の担ぎ棒が取り付けられていて、屋台全体には馬上の武者の合戦風景などが、刺繍(ししゅう)入りの羅紗(らしゃ)や縮緬(ちりめん)の幕で飾られている。
先ず御本殿での祭典、社務所での直会(なおらい)の後、午後1時頃、境内で御神輿(おみこし)のお練り、同30分頃から渡御(とぎょ)が始まり、約800メートル南の御旅所(おたびしょ=隅田中学校内)まで御渡り。
担ぎ屋台、御神輿、白馬の宮司、神職、御神具奉持者=榊(さかき)、天狗、獅子、御幣(ごへい)、鉾(ほこ)、長刀、弓矢、剣、唐櫃(からひつ)、太鼓、榊=、氏子総代らの長い列が続く。午後4時頃には御旅所で一斉お練りが勇壮に繰り広げられる。
正遷宮・奉祝祭は9日(月=体育の日)午前9時から受付、同10時から祭典、同50分に拝殿前で記念写真撮影、同11時から社務所で直会(なおらい)、同11時に山内、垂井、恋野、中島、下兵庫の5区かの担ぎ屋台が宮入り。午後0時30分に拝殿で鏡開き、同1時~同3時、担ぎ屋台が境内を練り歩いて正遷宮を祝う。
今回の正遷宮では、社殿の朱塗りや、祭神・五柱(ごはしら)を遷(うつ)す唐櫃(からひつ)奉納、手水舎(てみずしゃ)のセンサー化、御旅所(おたびしょ)の改修、鳥瞰図(ちょうかんず)案内板の掲示、電波時計の新設などに奉賛した。
寺本宮司は「正遷宮の年の秋祭り、絢爛豪華な担ぎ屋台を堪能してください」と言っている。
写真(上)は隅田八幡神社境内で勇壮に〝お練り〟をする担ぎ屋台。写真(中)は隅田八幡神社に奉納・掲示された案内・鳥瞰図。写真(下)は3つの和太鼓を叩きながら〝お練り〟をする担ぎ屋台。写真(上、下)=昨年の秋祭りより。


更新日:2017年10月6日 金曜日 00:00

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