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古美術品〝初競り〟活況♪紀州屋・ぜんざい振る舞う

古美術ファンの拠点、和歌山県橋本市高野口町伏原1040の古美術市場「紀州屋」=井上美香(いのうえ・みか)代表=で、1月7日、「初競り市」が開かれ、橋本・伊都地方や近畿各地から大勢の古美術商や古美術ファンで賑わった。市主(いちぬし)の井上勝彦(いのうえ・かつひこ)さんは「古美術品は日本の文化・歴史を伝承する宝物であり、今年もその重宝さを知っていただきたい」と話した。
「紀州屋」は鉄骨スレート葺き平屋(約500平方メートル)の建物で、約35台の駐車場がある。井上さんの父・多一(たいち)さんが昭和39年(1964)4月、数十軒の古美術商の同意と和歌山県公安委員会の認可を得て創業。同47年(1972)に井上さんが引き継ぎ、県内最古参の市場となった。
この日、弁護士や医師、元警察官、小中高校の教諭など職業もさまざまな古美術ファンが参集。「紀州屋」では先ずストーブで餅を焼き、格別甘いぜんざいを振る舞った。
参加者が温まったところで、オークション形式の「初競り」が行われ、古美術商らがそれぞれ持ち寄った刀剣類、絵画、書、陶芸、民芸、木工、道具、武具、古着など「自慢の品」について、井上さんが正面の競り台で次々に披露。主に刀剣類は10万円前後、陶器類などは数1000円程度で競り落とされ、新春らしい活況を呈した。
ある古美術ファンは「今年もここで熱々のぜんざいを味わえたし、優美な骨董品を入手できたので、わが家を古民家の雰囲気にできます」とにこにこ。井上さんは「素敵な古美術品を、心無く廃棄処分しないで、大切に後世に残るよう、頑張りたい」と誓っていた。
「紀州屋」は毎月「7」の付く日の午後1時からオークションを開く。
写真(上)は大勢の古美術ファンで活況を呈した「紀州屋」の初競り市風景。写真(中)は美味しく焼けるぜんざい接待用の焼餅。写真(下)は競り台で三味線を披露する井上さん。


更新日:2016年1月8日 金曜日 00:00

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