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自然活動・日本一♪橋本ひだまり倶楽部に安藤百福賞

子どもたちに四季を通じて「郷土の森」の素晴らしさを体験させている和歌山県橋本市北馬場の「橋本ひだまり倶楽部」=石井敏明(いしい・としあき)会長=は、安藤財団2015年度自然体験活動支援事業「「第14回トム・ソーヤースクール企画コンテスト」一般の部で、最優秀賞・安藤百福賞(あんどう・ももふくしょう)を受賞することに決定した。石井会長は「多くの市民ボランティアの総力により、子どもたちの自然環境教育や、自然保護活動に取り組んでいます。今回の受賞を励みに、さらに皆様とともに頑張ります」と誓っていた。
「橋本ひだまり倶楽部」は、橋本市運動公園北側の「荒地を里山に」と、平成16年(2004)4月に発足した。ボランティア会員は男女約70人。これまで里山登り口のログハウス風の「学習・体験棟」を拠点に活動。木々の間伐や植樹、道整備、草刈りなどに汗を流し、里山作りを成し遂げた。この間、その郷土の森には、子どもたちとの協働により、ツリーハウスやピザ窯、メダカ池などを次々と構築。
橋本地方の建築家や木工芸、陶芸家、野鳥・植物・昆虫の専門家、主婦やサラリーマンなど、大勢のボランティアの協力で、子どもたちは森林作業、ものづくり、タケノコ・シイタケ・ゴボウ収穫などを体験してきた。
また、同倶楽部事務局担当の小杉美恵子(こすぎ・みえこ)さんの指導で、多くの子どもたちが自然散策。野鳥の声を聴き、昆虫を採集し、ドングリを拾い、紙芝居を観覧。女性ボランティアは山仕事をする男性たちの昼食をつくり、夏には青竹の水路を作り〝流しそうめん〟の場を設けて、親子たちを楽しませてきた。
この積極的な活動は、県内でも大きく評価され、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)和歌山県知事から平成27年度「環境賞」を受賞。10月には伊都振興局の古田雅昭(ふるた・まさあき)局長が、親子の森林散策に同行。「皆さんが健康的な森林体験ができるよう、行政面からも頑張っていきたい」と話していた。
今回の「トム・ソーヤースクール企画コンテスト」(公益財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団=安藤宏基(あんどう・こうき)理事長=では、「豊かな自然の中で、四季を通して森に親しみ、自然と触れ合う活動を続けてきた」として、「橋本ひだまり倶楽部」を一般の部・最優秀賞(安藤百福賞)に選定した。表彰状と副賞100万円、日清のチキンラーメン1年分が贈られることになっている。
表彰式は1月30日(土)、安藤百福発明記念館(愛称:カップヌードルミュージアム、横浜市) で開催。日本山岳ガイド協会認定国際山岳ガイドの近藤謙司(こんどう・けんじ)さんと、プロアドベンチャーレーサーの田中陽希(たなか・ようき)さんをゲストにトークショーも行われる。
石井会長は「私たちの活動を評価していただき、こんなにうれしいことはありません。子どもたちの健全育成のために、私たちは努力を惜しみません。ただ、高齢化の波はここにも来ているので、子どもたちの将来のためにも、出来れば若い人たちの応援をお願いしたです」と語った。
写真(上)は橋本ひだまり倶楽部が2011年秋に棟上げしたツリーハウス。写真(中)は学習・体験棟で〝そうめん流し〟を楽しむ子どもたち。写真(下)はひだまりの郷で水鉄砲で大はしゃぎの子どもたち。


更新日:2015年12月25日 金曜日 00:00

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