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自転車で名所旧跡めぐり♪九度山・橋本初の連携事業

「高野山麓の名所旧跡を自転車で楽しんでね」と、戦国武将・真田幸村ゆかりの和歌山県九度山町の同町まちなか活性化協議会は、木喰応其(もくじきおうご)上人を祀る応其寺のある隣接の橋本市の橋本市IT地域交流センター「裁ち寄り処」と連携して、8月1日(土)から、初めての「観光レンタルサイクル」事業を開始する。両市町は名所旧跡も多く、サイクリングによる「歴史・文化・自然めぐり」が人気を呼びそう。
九度山町は、女性でも簡単に乗れる3段ギア付きの自転車(26インチ)5台を役場に用意。希望者は、平日は同町2階の産業振興課、土曜・日曜は1階の日直室で、運転免許証などを提示して本人証明のうえ申請。受付時間は午前9時~午後4時半。自転車1台で半日(4時間)300円、1日(8時間)500円、延長1時間につき100円で借用。観光の後、南海高野線・九度山駅近くの同役場か、JR・高野口駅近くの橋本市IT地域交流センター「裁ち寄り処」に返却すればよい。
一方、同「裁ち寄り処」では、すでに約3年前から「観光レンタルサイクル」事業を実施。高野口検定実行委員会が用意した6段ギア付き折りたたみ式自転車(米国製・スポーツタイプ)5台を活用している。
希望者は午前9時~午後4時半「裁ち寄り処」で運転免許証などで本人証明のうえ申請。1台で半日(4時間)300円、1日(8時間)500円、延長1時間100円で借用。観光の後、同「裁ち寄り処」か九度山町役場に返却すればよい。18歳未満の場合は、保護者の同伴が必要。毎週月曜(定休)と年末年始は休み。
九度山は、真田幸村が〝関が原の戦い〟で敗退後、大阪の陣に出陣するまでの、14年間を過ごした山河の風光明媚(めいび)なところ。来年1月からはNHK大河ドラマ「真田丸」が始まる。真田幸村をその建物を眺めてしのぶ真田庵や、弘法大師・空海の御母堂を祀る慈尊院、高野紙の紙漉き体験ができる「紙遊苑」、さらに今はいろんな特産物を並べた道の駅「柿の郷くどやま」もある。
一方、橋本市は、真言密教の聖地・高野山を豊臣秀吉の高野山攻めから守り、山麓・橋本の繁栄の基礎を築いた木喰応其(もくじきおうご)上人を祀る応其寺、万葉人が往来した真土の飛び越え石、日本女性初のオリンピック水泳200m平泳ぎ金メダリスト・前畑秀子(まえはた・ひでこ)らを育んだ紀の川、日本一古い木造校舎の高野口小学校(国重文)などがある。
これまで多くの観光客に対応し、パソコン指導やポスター制作などを担当してきた「裁ち寄り処」の西村尚美(にしむら・なおみ)さんは、「皆さん、県内外から来られ、自転車で紀の川河畔をゆったり走り、高野山麓の慈尊院や、応其寺、高野口小学校などの歴史に感激されている様子。とくに来年は大河ドラマ『真田丸』も放映されるので、観光客も増えて、自転車が活用されることとでしょう。ぜひ、遊びに来てくださいね」と言っている。
問い合わせは九度山町まちなか活性化協議会(九度山町産業振興課)=電0736・54・2019(代表)=。橋本市IT地域交流センター「裁ち寄り処」=0736・26・7868。
写真(上)は紀の川の堤防でサイクリングを楽しむ人たち。写真(中)は九度山で開始する「観光レンタルサイクル」のPRチラシ。写真(下)は観光客が眺める高野口小学校正面玄関=写真(上、下)は西村尚美さん制作のポスターより。


更新日:2015年7月30日 木曜日 00:00

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