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高野山へ〝山越えルート〟♪沿道に柿畑や産直市場

世界遺産・高野山へ、大阪方面から和歌山県橋本市を経由して登る〝快適道路〟が開通し、マイカーなどによる参拝・観光客に喜ばれている。これは紀の川・橋本高野橋から、国城山系の山々を越えて、高野山麓を流れる九度山町の紀伊丹生川・赤瀬橋に至る約5・86キロの〝山越えルート〟。橋本市観光協会の畑野富雄(はたの・とみお)会長は「この高野参拝・観光コースの途中には、産直市場・くにぎ広場も仮オープンしたばかり。自然環境も見晴しも抜群なので、とくに都市部の方々には朗報かと思う」と話している。
今回(4月1日)、和歌山県伊都振興局近くの紀の川・橋本高野橋の南側の山斜面(橋本市清水)~九度山町九度山間の広域農道「紀の川フルーツライン」(長さ約4・86キロ、幅6・5~7メートル、)が供用開始された。
これに伴い、すでに完成済みだった九度山町九度山~紀伊丹生川・赤瀬橋間の町道約1キロと直結したため、これまでのように国城山系の山々を迂回することなく、山上を一挙に越えて走れるようになった。
例えば、京奈和自動車道の橋本ICと連絡・交差する国道371号を南へ直進し、国道24号・市脇交差点を過ぎ、紀の川・橋本高野橋を渡ると、この「紀の川フルーツライン」へつながる。紀伊丹生川・赤瀬橋からは従来通り国道370号を走り、高野山方面に向かうことになる。
また「紀の川フルーツライン」とは、橋本市清水~九度山町九度山~慈尊院の山上~かつらぎ町西渋田~紀の川市に至る紀の川左岸・広域農道の名称で、このうち九度山~西渋田間約18キロは、平成28年度中の完成を目指して着々と工事が進められている。
橋本高野橋から約1・5キロ南の「紀の川フルーツライン」わきでは、4月上旬、産直市場「くにぎ広場」が仮オープン。同29日の開店後は、地元特産の畑ごんぼや、畑ごんぼ寿司、畑ごんぼ茶をはじめ、季節の新鮮野菜や果物、いろんな農産物加工品を並べ、畑ごんぼ寿司など食事もできるようになる。
「紀の川フルーツライン」が通る山斜面は、広大な柿畑が続き、春は柿若葉や草花が美しく、秋は富有柿などの果実がたわわに実る。眼下には紀の川や、流域の橋本の町並み、遥か北には大阪・和歌山の府県境、三石山や高山、岩湧山などがパノラマ状に眺められる。
橋本市内には、国宝・人物画像鏡で名高い隅田八幡神社や、国の重文・利生護国寺、学問の神様で知られる学文路天満宮、織田信長の嫡孫・秀信公の墓所、万葉人が行き来した〝真土の飛び越え石〟など、沢山の名所・旧跡もある。
産直市場「くにぎ広場」の岡本進(おかもと・すすむ)理事長は「素晴らしい歴史・文化・自然環境の中で、消費者の方々に喜ばれる自慢の農産物を販売します」と大はりきり。
畑野会長も「ちょうど今は、弘法大師・空海の高野山開創1200年記念大法会(~5月21日)期間中。今のところ、高野山に向かう〝フルーツラインの開通〟を御存知ない方が多いですが、参拝・観光の方々は、ぜひ一度走ってみて、その素晴らしさを体験してほしい」とアピールしている。
写真(上、下)は国城山系の山々を越えていく「紀の川フルーツライン」の光景。写真(中)は「紀の川フルーツライン」わきに仮オープンした産直市場「くにぎ広場」。


更新日:2015年4月14日 火曜日 00:00

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