ＴOＮPEＩさん〝懐メロ〟で高齢者癒す～特養施設

和歌山県出身の人気歌手・ＴOＮPEＩさんが４月３日、県内最大級の社会福祉法人・光誠会「ひかり苑・天佳苑」（堀畑光久理事長）を訪れ、同苑の地域交流センターのカラオケ設備を使って、入所している高齢者らにオリジナル曲や懐メロを披露、歌唱奉仕した。
堀畑理事長は「歌心がある。どの歌手よりも、歌がうまい」と、ＴOＮPEＩさんの大のファン。昨年９月の敬老の日には、ＴOＮPEＩさんを招いて「ＴOＮPEＩライブ」を開催。ＴOＮPEＩさんは「見上げてごらん夜の星を」などの昭和歌謡を熱唱し、高齢者を喜ばせた。
ＴOＮPEＩさんは３月３１日、橋本市民会館で開かれた「ＦＭはしもと　開局プレイベント」に出演。その際、堀畑理事長がＴOＮPEＩさんのＣＤを沢山購入。４月３日、そのお礼に訪れたＴOＮPEＩさんが「ぜひ、皆さんに私の歌を聴いてほしい」と切り出し、堀畑理事長が「お年寄りを癒してくれますか」と、いきなりミニコンサート開催が成立した。
突然だったにもかかわらず、地域交流センターには、ひかり苑・天佳苑から約７０人が車イスなどで集合。普段はピアノやギター伴奏で歌うＴOＮPEＩさんが、この日は、まるで素人のように、施設のカラオケ設備を使って、「北国の春」や「帰り船」などの懐メロ、自身のオリジナル曲「夢は途中」など５曲を透き通るような声、心のこもった節回しで歌うと、お年寄りらは若い頃にタイムスリップしてうっとり。最後にアカペラで、手拍子をとりながら、全員で「上を向いて歩こう」を合唱。会場は楽しさで溢れていた。
ＴOＮPEＩさんは「こんなにお年寄りに喜んでもらって光栄です」と感謝。堀畑理事長は「ＴOＮPEＩさんは、お年寄りを大切に思ってくれるのでうれしい。陰ながら応援しています」と話した。
ＴOＮPEＩさんは５月９日（木）午後７時から、郷土の和歌山県紀の川市粉河５８０、粉河ふるさとセンター（小ホール）で「ＴOＮPEＩ　ＢＡＮＤ　ＬＩＶＥ」を開催し、同１０日（金）午後８時からは、和歌山市本町１丁目１８、本町ラグタイムで同ＬＩＶＥを開催。ＴOＮPEＩさんのほか、辻井裕之さん、梶原大志郎さん、砂掛康浩さん、内海友里さん、玉川佳保里さん、おのまきこさんが出演する。
粉河ふるさとセンターでの入場料は前売り３０００円、当日３５００円。本町ラグタイムでは前売り２５００円、当日３０００円。申し込みはいずれも宮井ミュージックセンター（電話０７３・４３１・２４５４）へ。
写真（上）は４月３日、特別養護老人ホーム「ひかり苑・天佳苑」の地域交流センターで歌謡奉仕するＴOＮPEＩさん。写真（中）は昨年の敬老の日に「ひかり苑・天佳苑」で懐メロを歌うＴOＮPEＩさん。写真（下）は５月９、１０両日、開かれる「ＴOＮPEＩ　ＢＡＮＤ　ＬＩＶＥ」のポスター。

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