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〝古い柱時計〟に児童ら大喜び…隅田小に修理寄贈

昭和35年(1960)ごろの大きな柱時計が6月8日、和歌山県橋本市古佐田の元区長・阪口繁昭さんから同市隅田町の市立隅田小学校(滝上敏彦校長、児童数約600人)に寄贈された。児童らは珍しい半世紀前の柱時計に大喜びだった。
この柱時計は「ゼンマイ式31日巻き」(1度ゼンマイを巻くと、31日間動き続ける)で、高さ1・2メートル、文字盤の直径55センチ、振り子の箱部分幅40センチ。木枠には花柄が彫られている。
阪口さんが10数年前、JR南海橋本駅前の中心市街地再開発事業で、立ち退きになった民家の人から頼まれ、保存していたが、保管場所が狭隘(きょうあい)になったのと、「同じ保存するなら活用を…」と寄贈することにした。
ところが、柱時計は動かなかったため、阪口さんは近所の県立紀北工業高校の元教諭で〝おもちゃドクター〟の池永恵司さんに依頼。池永さんは、詳しくチェック点検を重ねたうえ、約1か月がかりで修理した。
故障の原因は、時計の心臓部分の〝ガンギ車〟が油埃(あぶらぼこり)にまみれていたためで、分銅(ふんどう)を外して、ゼンマイをいっぱいに巻き、フルスピードで動かし続けた結果、油埃がとれて、正常に動くようになった。また、ゼンマイ回しの四角い金具が、丸くすり減っていたため、新しい金具をあてがって、使えるように直したという。
この日、阪口さんと池永さんは、軽トラックで柱時計を搬送。職員室向いの廊下の壁に取り付けると、集まった児童らは「ジャンボ時計や」「とてもきれい」などと大喜び。6年生で児童会会長の久松陽暉君、副児童長の磯部祐輔君、書記の梶川彩恵さんが、さっそく池永さんからゼンマイの巻き方を教えてもらった。
この後、阪口さんと池永さんは「時はこうしている間も進んでいます。私たちにとって時間は貴重ですから、この柱時計を大切に守ってください」と挨拶した。これに対し、久松君が全校児童を代表して「私たちは柱時計をあまり見たことがなく、珍しい時計なので、興味があります。大切に使わせていただきます」と、お礼の言葉を述べた。
滝上校長は「教科書や写真からではなく、半世紀も昔の柱時計に、直接触れられたことは、とても意義深いと思います」と話していた。
写真(上)は池永さんから柱時計のゼンマイの巻き方を教わる児童たち。写真(中)は隅田小学校の廊下の壁に掛けられた柱時計に大喜びの児童たち。写真(下)は阪口さんと池永さんにお礼の言葉を述べる久松君ら。

更新日:2012年6月8日 金曜日 18:10

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