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玉川峡のアマゴ釣れた!!…女の子や女性ら大喜び
和歌山県九度山町の玉川峡(紀伊丹生川)で3月25日(日)、「第1回ファミリーアマゴ釣り教室」(玉川漁業協同組合主催)が開かれ、約70人の家族連れらが早春の渓流釣りを楽しんだ。
玉川漁協組が「渓流釣りを、子どもや女性たちが覚え、親しんでもらいたい」と企画。和歌山県、九度山、高野両町が後援し、橋本市観光協会、やどり温泉いやしの湯、玉川峡を守る会が協賛した。
この日、渓流釣りの舞台となったのは、丹生小学校(廃校)近くの、迎えの辻橋~大柳橋の約600メートル間。教室を開く約30分~1時間前、同漁協・組合員が、紀中から水槽トラックで運んできた20センチ前後のアマゴ約1000匹をバケツで放流した。
午前10時、橋本・伊都地方から訪れた親子や女性グループなどが、岩場や磧(かわら)に陣取り、渓流釣りが初めての子どもや女性たちは、漁協・組合員から、エサ(イクラ)の付け方、釣れるポイント、上手な釣り方などを教わりながら、竿を差し出した。
まだまだ風は冷たく、水温も低かったが、午後2時までに釣った一番の大物は、体長約25センチとでっかく。最も多く釣ったのは1人30匹と、なかなかの釣果だった。
橋本市柱本の団体職員・森下猛さんと一緒にきた、孫娘で大阪府貝塚市の小学校1年・凛菜ちゃんは、漁協・組合員から〝アマゴ釣りの実演〟を見せてもらった後、流れに沿ってこわごわ竿を差し出すと、大きな〝当たり〟にびっくり。勢いよく竿をあげてしまって1回目は失敗した。
ところが、次には、わずか5分の短い間に、2度の〝当たり〟があり、今度は落ちついて、勢いのいいアマゴ2匹を連続で釣り上げた。森下さんは「でかした」「よかった」とたたえ、凛菜ちゃんは「こんな経験は初めて。魚が来ると、竿が震えるし、お魚は重いです」と大喜び。
また、近くで竿を放列する女性グループも、20センチ級のアマゴを次々釣り上げ、「玉川峡は最高です」と、満面の笑みを見せていた。
同漁協では、大物を釣った子どもや女性たちに、クマの縫いぐるみやタオルなどの記念品を贈呈。1匹も釣れなかった5組の家族連れに、それぞれアマゴ3匹ずつプレゼントした。同漁協の上西進組合長は「玉川峡は春はアマゴ、夏はアユ釣りと、渓流釣りの本場です。〝玉川四十八石〟など歴史ロマンがあり、上流には〝温泉宿泊施設〟もできました。大勢遊びにきてください」と話した。
写真(上)は生まれて初めてアマゴを釣り上げた森下凛菜ちゃん。写真(中)は女性が釣り上げたかなり大物のアマゴ。写真(下)は太公望でにぎわった玉川峡の「ファミリーアマゴ釣り教室」。