ニュース & 話題

玉川峡〝やどり温泉〟入湯料は大人600円

和歌山県橋本市北宿(きたやどり)5で建設していた温泉宿泊施設「やどり温泉いやしの湯」(市設民営)が完成し、3月2日オープンを控えて、2月17、18、19日の3日間、地域住民ら関係者が施設内を見学、温泉入浴を体験し、〝感想アンケート調査〟に協力した。入浴体験者は「ぬべぬべと湯ざわりが心地よく、体の芯からぬくもる」と話し合っていた。
同温泉施設は橋本市が建設。ケービックス株式会社(本社・群馬県)大阪支社(代表・角田正己常務取締役=大阪市北区)が指定管理者となり運営する。指定期間は昨年11月1日~2014年3月31日。
同温泉施設は橋本市と高野町、九度山町を流れる清流・玉川峡(紀伊丹生川)の北岸にあり、鉄筋コンクリート2階建てで、本館は大食堂、調理室、休憩所、会議・研修室と、大浴場(男女各12人収容)、露天風呂(男女各4人)。このほかコテージ4棟(うち温泉付き2棟。ユニットバス付き2棟。宿泊定員各5人)がある。
2月19日午後には、前日降った積雪もほとんど解けて、関係住民らが、マイカーで次々と到着。道路に面した本館地階から、エレベーターで1階に上がり、温泉、食堂を見学した。
温泉の室内風呂は、湯舟も洗い場も真新しく、しっかりした造り。露天風呂は掛け流しで、山風、川風が吹いてくる。風呂好きで、橋本近郊の温泉や銭湯に通う男性は「この温泉は、さすがに本物で、龍神温泉や椿温泉並みです。露店風呂の湯は、やや濁っていますが、室内風呂より濃密で、いろんな疾患治癒に効能があると思う」と評した。
大食堂は、一面に広いガラス窓から、玉川峡の清流や斑雪(まだらゆき)の山肌が見える。隣の畳の部屋2室には、テーブルやテレビを備え、温あがりの家族連れが、自販機で買った清涼飲料水で、ノドを潤しながら、くつろいでいた。
〝やどり温泉いやしの湯〟支配人の曽々木宏至さんは、「ここには玉川峡があり、山川の幸に恵まれています。県内外の大勢の方々に、喜んでいただけるよう、頑張ります」と話していた。
この温泉施設は、1972年に新設された市設民営「やどり青少年旅行村・宿り温泉」が老朽化し、温泉の湧出量も減少したので、橋本市が新温泉を掘削し、旧施設を取り壊し、新施設に建て替えた。この温泉の泉質はナトリウム塩化物温泉。よくぬくもり、神経痛や筋肉痛、慢性消化器病、慢性皮膚病などに効能があるという。
営業時間は「温浴施設」が午前10時~午後9時半(最終入場は午後8時半)。「宿泊施設」のチェックインは午後2時、チェックアウトは午前11時。休館日は毎月第3木曜日(ただし、設備保守点検や緊急修繕などにより臨時休館する場合がある)。
入湯料金は大人(中学生以上)600円、小人(3歳以上、小学生以下)300円=税込み。
宿泊料金は、通常「白糸」「五光」(温泉付き)が2人まで1万500円、3人1万3600円、4人1万6700円、5人1万9800円、「丹生」「紅葉」が2人まで9500円、3人1万2600円、4人1万5700円、5人1万8800円。
夏季(7月1日~8月31日)休前日(日曜日や祝日の前日)は、「白糸」「五光」(温泉付き)が2人まで1万1550円、3人1万4650円、4人1万7750円、5人2万850円。「丹生」「紅葉」が2人まで1万550円、3人1万3650円、4人1万6750円、5人1万9850円。(ただし12歳以上は別途1人当たり150円の入湯税が必要)。
写真(上)は完成した〝やどり温泉いやしの湯〟(中)は山風や川風が気持ちいい露天風呂。写真(下)は、やどり温泉いやしの湯の大食堂。


更新日:2012年2月19日 日曜日 23:44

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事