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辰年に誓う(1)橋本中央公民館・山本館長

橋本市立橋本中央公民館(〒648・0072 和歌山県橋本市東家1の6の2=電話0736・32・0034)。1976年(昭和51)2月に開館。館長=山本良和さん(59)

記者「橋本市の公民館活動は、多くの市民が参加して、趣味の研鑽(けんさん)や、成果の発表も多彩で、素敵です。そこで辰年の初めは、〝文化の拠点〟を運営する公民館長さんを訪ね歩くことにしました。まず、市内の〝統括館〟でもある当館の山本館長の、辰年の誓いを聞かせてください」
山本館長「市内には当館と、8つの地区公民館があります。公民館とは、いわば〝文化の拠点〟でありますから、私たちの仕事は〝貸し館サービス〟と言えます。ですから橋本市内の約2万6300世帯・約6万7300人の方々に、より効率的に、より気持ちよく、各公民館を使ってもらいたいと思います」
記者「それぞれの公民館活動には、特徴があると思いますが、当館での活動内容には、どんなものがありますか」
山本館長「それはもう沢山ありますよ。中でも大きな事業は、春の〝公民館まつり〟ですね。8地区公民館ごとに集めた絵画、書、写真など、市民の作品を展示。〝演芸発表会〟は歌謡曲、舞踏、三味線、ダンスなどを披露します」
記者「そうですか。楽しいですね」
山本館長「とくに秋が祭典ラッシュで、〝市民文化祭〟は市民の絵画、書、写真、工芸作品について、市長賞などの審査をしていただき、俳句・短歌の文芸作品とともに、福祉施設の入所・通所の方々の様々な作品を展示します。〝市民大学・生き生き学園〟の学芸会は、約100人の高齢者が集まって、コーラスや詩吟、創作劇などを上演。学芸会までの準備や、毎月1回の〝勉強会〟を重ねるわけです」
記者「ええ、私も取材して、参加者の元気ぶり、公民館の〝裏方さん〟の大変さがよくわかります」
山本館長「またまだあります。児童生徒たちに理科実験などを体験してもらう〝おもしろ科学教室〟〝おもしろ算数・数学〟や、古典を学ぶ〝文学講座〟、それに郷土史を学ぶ〝ふるさと再見市民講座〟など、例を挙げれば、きりがありません」
記者「なるほど、行事が目白押しです。生き生きした橋本市民の元気ぶりが、伝わってきますね」
山本館長「当館では、私を含めて5人の職員が、年がら年中、ばたばた走り回っていますが、〝貸し館サービス〟の仕事は、注意しなければいけない点が、いっぱいあります。たとえば、館内の部屋を、同じ時間帯に、2グループの予約を受け付けていたら、当日、大変な迷惑をかけることになります。〝まさかの出来事〟が起きないように、全員、注意しています」
記者「さて、卯年は東日本大震災や紀伊半島大水害がありましたが、辰年の心構えを教えてください」
山本館長「日本列島、どこも同じでしょうが、団塊の世代は今、60歳代です。日本の経済成長を支えてきただけあって、皆さん、すごく精力的で、趣味への打ち込み方も素晴らしいです。ただ、公民館スペースや運営人員は限られていますので、皆さんと相談しながら、効率的な運営をしたいと思います」
記者「公民館の利用者に何か一言ありませんか」
山本館長「どうしても、話しておきたいことは、定年後、いきなり趣味の世界に入るのは、なかなか難しいので、できたら50歳ぐらいで、趣味を見つけ、始めることが大事かと思います。飛行機と同じで、早くから滑走していれば、定年後スムーズに浮揚でき、楽しい生涯を過ごせると思います」
(写真(上)は山本館長と職員。(中)は市民大学・学芸会の〝どじょうすくい〟の1コマ(下)は橋本市中央公民館。


更新日:2012年1月2日 月曜日 09:34

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