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辰年に誓う(3)橋本地区公民館・大居館長

橋本市立橋本地区公民館(〒648・0073 和歌山県橋本市市脇1の3の18=電話0736・34・2750)。1989年(平成元)4月、橋本商工会館2階に開館。館長=大居満佐子さん(59)

記者「当公民館は、どんなことを一番大切に運営しておられますか」
大居館長「何といっても、皆さんの笑顔と、健康が大切です。ここに来て楽しくなる、だんだん健康になる。そう心掛けています」
記者「なるほど。例えば、どのうような講座、どのような催しをしておられますか」
大居館長「昨年秋、昔の歌声喫茶をアレンジして〝うたごえ広場〟を開きました。一昨年秋に続き2回目です。田中和子先生のピアノ、山田祐子先生が琴演奏をお願いし、参加者約50人には、当館で昭和歌謡を中心に手作りした冊子を配布。皆さん一緒に歌い、大いに盛り上がりました」
記者「それは、よかったですね。私も約半世紀前には、大阪の〝コーラス喫茶〟で、よくロシア民謡などを歌いました。〝くちびるに歌を心に太陽を〟ですね」
大居館長「そうです。こんなの1年に1回なんて…。田中、山田両先生や、参加者の方々とも相談して、もっと回数を増やそうと思っています」
記者「すてきですね。私も歌わなければ…。ほかにはどうですか」
大居館長「そうですね。〝味の伝承講座〟もいいです。もともと橋本の郷土料理を次世代に伝える狙いですが、今はちょっと変化球です。昨年9月には〝韓国料理講座〟を開き20人がキムチやチヂミ作り、11月の〝ペルー料理講座〟では17人がペルー風炊き込みご飯、トウモロコシのババロア作りを体験しました」
記者「それは面白いですね」
大居館長「そうです。韓国料理はキャンセル待ちで、第2弾を頼むと言われ、ペルー料理を味わった参加者らはペルーに行きたいとおっしゃる。橋本在住の田府県人や外国人の方々…、それぞれに〝お国自慢の料理〟を持っています。ぜひ、そういう人を講師にお願いしたいので、今年は講師探しをいたします」
記者「積極的ですね」
大居館長「私と男女職員2人の計3人で、きりもりしていますから、能力に限界があります。そうそう、料理といえば6月に〝楽しいお弁当作り講座〟も開き、仕上がったかわいい〝子ども弁当〟は大好評。お母さんたちは、〝こんなに〟簡単に作れるとは〟とか、〝子どもの食離れ〟をなくせるとか、大喜びでした。運動会前や遠足前に講座が開けないものか、と考えましたが、他の催しと重なり、なかなかうまくいきません。でも、いやいや、がんばります」
記者「館長さんの努力で、催しが楽しくなるし、意義深くなりますね」
大居館長「はい。12月には公民館を〝ライブハウス〟にしようと企画。クリスマスライブを開催しました。アマチュアの若者たちが、ギターの弾き語りやダンスを披露し、皆さん、素敵な時間を共有しました」
記者「それはいいですね。大阪市内の繁華街では、ストリートミュージシャンがあふれています。かつてはJR南海橋本駅前でも、高校生数人がギター抱えて歌っていました。青春ですね。燃えるものを感じました。私もうれしくて、読売新聞・和歌山版に写真入りで書いたことがあります」
大居館長「公民館の利用者は、高齢者がほとんどです。それはそれで、貴重なのですが、それにしても若者の利用が少なすぎます。私たち館員3人、智恵をしぼりますので、皆さん、応援してくださいね」
写真(上)は大居館長(中央)と職員(中)は〝うたごえ広場〟の一コマ(下)は橋本地区公民館(橋本商工会館2階)


更新日:2012年1月4日 水曜日 09:18

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