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辰年に誓う(4)恋野地区公民館・前川館長

橋本市立恋野地区公民館(〒648・0021 和歌山県橋本市恋野564の1=電話0736・33・2458)。1998年(平成10)7月に開館。館長=前川真弘さん(57)

記者「ここは中将姫伝説の舞台であり、空気のきれいな丘陵地帯です。この素晴らしい所にある、この公民館では、どのような活動をしておられますか」
前川館長「そうですね、特徴的なイベントとしては、開館当初から続けています〝三世代交流の集い〟でしようか。このイベントは、当館の運営委員やボランティアの方々の協力で、毎年2回、開催しています」
記者「どんなイベントですか」
前川館長「小学校5、6年生の子どもたちが、両学年とも毎年1回参加します。親御さんやおじいちゃん、おばあちゃんとともに、約80~90人が集まります。昨年7月には、短冊に願い事を書いて、七夕飾りにつるしたし、12月には餅つきをして、みなさんで、おいしくいただきました」
記者「日本の四季の、伝統行事を体験するわけですね」
前川館長「そうです。そのほか橋本市生き生き長寿課の職員による健康に関するお話を聴いたり、当館運営委員やボランティアが作ってくれた弁当を一緒に味わったり。また、子どもたちも、おじいちゃんやおばあちゃんらに、歌や踊りをかわいらしく披露しました」
記者「さぞ、盛り上がったことでしょうね」
前川館長「もちろんです。お年寄りは子どもたちから、大きなパワーをもらいます。子どもたちも、おじいちゃんや、おばあちゃんから、いろんな事を学んだと思います」
記者「そうでしょうね」
前川館長「一方、当館では学校が週休2日制になったころから、土曜日に〝フリースクール〟を開講しています。ケーキ作りやパン作り、フラワーアレンジやお茶会…。そうめん作りは、わざわざ奈良まで出向きました。これは普段の教科書から学ぶ勉強ではなくて、それぞれの体験を通じて感性を磨けたと思います」
記者「同感です」
前川館長「当館の特徴として、7月の〝キャンプファイアの集い〟が挙げられると思います」
記者「これは公民館の催しとしては、珍しいのではないでしょうか」
前川館長「そうです。運営委員やボランティアの方々が、普段からこつこつと薪(たきぎ)を準備してくれて、当日は当館前の駐車場で開催します。〝夜店ごっこ〟では、テント張りの露店で、子どもたちは、輪投げやスーパーボール遊びに夢中になったり、カレーライスやかき氷を食べたり…。また、大阪芸術大学の学生さんが、ジャグリングや松明回しなどの、大道芸を披露してくれました」
記者「楽しそうですね」
前川「それはもう。今年は早速〝新春ひともじ書初め大会〟を開催しました。子どもたちが自分の好きな文字を一つ、筆に墨汁をつけて書くのですが、それぞれに気持ちがこもりますし、この作品は2月の文化祭に出展するので、発表の喜びもありますね」
記者「新春に文字を書く、書でスタートするのは、実に気分の引き締まった出発かと思います」
前川館長「このほか、桂雀々とその弟子らが、話芸を披露する〝恋し野寄席〟や、飲食店主を講師にした〝プロに学ぼう料理教室〟など、当館での催しは多種多彩です」
記者「今年、何か考えていることはありますか」
前川館長「昨年は和歌山電鉄の〝たま電車〟に乗りに、マイクロバスで、子どもたち約20人を引率しました。各地の歴史や文化、風景、人々に出会うことは、とても大切だと思います。できれば、当館でのイベントだけでなく、子どもたちとともに、遠征することが大事かと考えています」
記者「ありがとうございました」
写真(上)は恋野地区公民館の前川館長と職員(中)は同公民館前で開かれた〝キャンプファイア〟(下)は恋野地区公民館


更新日:2012年1月8日 日曜日 00:48

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