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元旦〝竹灯篭〟700本制作~隅田八幡氏子青年会
和歌山県橋本市隅田町垂井の隅田八幡神社の大晦日~元旦を飾る「竹灯篭(たけどうろう)」が、12月18日、同神社氏子青年会(中山英明会長)の手で制作された。寺本嘉幸宮司は「竹灯篭は、当神社に並べるとともに、希望者には名前や祈願文を記し、奉納していただきます」と言っている。
この日、制作された竹灯篭は計700本。うち450本は、3本ずつシュロ紐で縛り、150束にし、残りは1本ずつ単体とした。竹灯篭は、長さ約10センチ~約1メートル、直径10~12センチの円筒状で、節の部分に小さな燭台をはめ込んだ。
同会の会員約20人が協力。早朝、地元の武山から青竹を切り出し、同神社境内で円板状の機械ノコギリで、切り口を斜めに裁断。寒い中、竹灯篭を束ねたり、古い竹灯篭の燭台をきれいにしたりして、準備を整えた。
同会員らは大晦日夜、参道わきの石灯篭の周りや、随身門(ずいしんもん)をくぐる石段(55段)の中央ライン、拝殿前などに竹灯篭を並べ、午後11時半ごろ、寺本宮司の〝大祓い〟神事の後、境内の〝どんど焼き〟と同時に、竹灯篭のロウソクに火を灯し、参拝者の足元を照らす。
この竹灯篭作りは、同青年会が「神社や参拝者に何か奉仕を」と発案し、2008年(平成20)正月用からはじめ、今回で5回目になる。竹灯篭の奉納料は1本300円、1束900円。
同神社の寺本佳文・禰宜は「竹灯篭は厳かでいいと、参拝の方々から好評で、当初の300本から2倍余に増やしました。灯明は元旦の2時ごろまでともるものと思いますので、すてきな元日気分を味わってください」と言っている。
更新日:2011年12月18日 日曜日 22:34