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紀ノ川鉄橋で仮復旧工事~運転再開は10月上旬?
南海電鉄は9月28日、台風12号の影響で異状を生じた和歌山県橋本市の南海高野線紀ノ川鉄橋について、橋脚基礎部分の〝仮復旧工事〟を開始した。同電鉄は、天候にもよるが、この工事期間を約1週間と考え、工事完了後、安全確認が出来次第、橋本駅~紀伊清水駅間の運転を再開したいとしている。
南海高野線は、難波~橋本~極楽橋(電車)~高野山(ケーブルカー)間ルート。紀ノ川鉄橋は1922年に開通。全長217.メートルで、橋脚は基礎部分を鉄筋コンクリートで固め、その上に石積みで構築している。
台風12号が去った9月5日、鉄橋の異状を発見。調査の結果、橋本駅側(北側)から3本目の橋脚が、上流(東側)へ最大約60ミリ、同じくレールが最大12ミリ移動していた。
同13日には、同橋脚の基礎部分の川底が、激流によりえぐられ、それが原因らしいことがわかった。〝仮復旧工事〟は同20日に開始予定だったが、今度は台風15号による豪雨のため、やむを得ず延期されていた。
この日、橋脚付近での〝潜水作業〟や、大型クレーンの作業道づくりなどに着手。同電鉄では「一日も早い運転再開を目指し、鋭意工事を進めたい」と言っている。
〔現在の運行状況〕
▽橋本~紀伊清水駅間で電車の運転を見合わせ、小型バスで代行運転中▽紀伊清水~極楽橋駅間で電車の折り返し運転を実施。
更新日:2011年9月28日 水曜日 15:50