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玉川峡「自然探訪」マップ発行~橋本市1万部
和歌山県橋本市北宿の玉川峡(紀伊丹生川)の北岸で、来年4月に〝近畿の奥座敷〟として市設民営「やどり温泉いやしの湯」が、改築オープンするのを控えて、橋本市経済部商工観光課は、「高野山町石道玉川峡県立自然公園 ほたるともみじの里 やどり自然探訪」と題した、ハイキング観光マップ1万部を発行した。玉川峡と周辺の山々を2年がかりで踏査し、その原図を描いた同温泉施設の相談役・上西進さん(73)は「玉川峡には、見所が沢山あるので、マップ片手にハイキングを楽しんでください」とPRしている。
マップは折りたたみ式で、カラー刷り。説明書きで「玉川峡は県北部、紀の川支流の紀伊丹生川の下流域にあたる峡谷。明神岩、五光の滝、犬戻り、丹生の滝など〝玉川四十八石〟と呼ばれる大岩や、滝が連続する景勝の地。紅葉の名所、ホタルの飛び交う清流として知られています」などと紹介している。
また、「清流では、鮎やアマゴ釣りが楽しめ、春には桜、夏には森林浴、川遊び、バーベキューなどを楽しむ人が訪れています。自然を満喫した後は、温泉で疲れを癒し、くつろぐことができます」などと記し、「ゆったり散策コースから健脚向きコースまで5コースの紹介をします。みなさんの体調、ペースに合わせたルートで、やどりを十分体感してください」と綴っている。
ハイキングコースには、①五光ノ滝コース=特徴はゆったり散策コース、歩行距離約0・6キロ、歩行時間約10分、標準所要時間20分。②北宿コース=同300キロの上りが続く足ならしコース、同約0・8キロ、同33分、同50分。③馬乗り覗きコース=ちょっとハードな上り挑戦コース、同1・8キロ、同1時間5分、同1時間30分。④明神岩コース=自然の造形の不思議を探るコース、同5・6キロ、同1時間16分、同2時間。⑤七霞周遊コース=健脚向き1日コース、同8・0キロ、同4時間28分、同6時間と、5コースを紹介し、わかりやすい「表」も添えた。
さらに▽滑りやすい山道に注意▽山歩きは最低2人以上のグループで▽地図、コンパスは必携▽服装や装備は万全に▽注意すべき動植物▽マナーを守って楽しく安全になどと、注意事項を掲載。四季折々の玉川峡の風景や、五光の滝、鯉の背登り滝、明神岩、烏帽子岩などの写真を織り込み、交通アクセスは、地図を付けて説明している。
上西さんは、玉川峡の岩や滝、淵、谷、橋、神社など、約100か所の場所や名前を一つ一つ確認し、それを手書きで、原図にまとめた。今回のマップには、その要所が紹介されており、「都会の人たちは、排気ガスや雑踏の中で、ストレスがたまっていると思いますが、ぜひ、私たちの古里に来ていただき、山川の幸を味わい、いい湯につかり、心を癒してほしいです」と話した。
「やどり自然探訪マップ」は、JR南海橋本駅の駅前にある「はしもと広域観光案内所」など、主要な場所に置いて、活用してもらうことにしている。問い合わせは橋本市経済部商工観光課(電話0736・33・1111代表、ファックス0736・33・1665)。