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87歳女性の洋画きらり~それぞれの世界展
和歌山県橋本市妻の洋画家・面矢元子さんとその仲間たち計9人の作品を集めた「それぞれの世界 アトリエM,Art展」が20日(金)、同市東家の橋本市教育文化会館4階で始まった。22日(日)まで。入場無料。
出展者は面矢さんのほか、面矢さんのアトリエで、面矢さんを講師に、洋画を学んでいる桝井啓子さん、中屋佳子さん、徳山伴子さん、中村昭さん、石井利江さん、辻環さん、秋田紀美さん、大矢美穂さんで、それぞれ5~6点を出展している。
一番大きな絵は、徳山さんの100号の絵「犬と私」で、洋犬たちが女性のまわりを躍動している半具象画。最高齢者の絵は87歳の石井さんの「はる」という写生画で、緑の木々と草花と家々と道が力強いタッチで描かれている。面矢さんの絵は「静物」で、テーブル上の白ゆりや柿、青りんごなどが、明るく表現されている。
石井さんは同市隅田町に住んでいて、「この絵は自宅から見える風景を描いたんですよ」と、杖をつきながらも、元気な笑顔で説明。また、面矢さんは「この絵は、橋本市民病院に掲げてもらい、患者さんやお見舞いの人に喜んでいただこうと描きました」と話した。
それぞれの世界展は、1999年からだいたい毎年開催し、今回で11回目になる。面矢さんは、今回の展覧会について、「私たちは同じトーンの絵を描くのではなくて、どこにもない自分の個性を大切にしながら、制作に励もうと考えています。それで、『それぞれの世界』という言葉を、タイトルにしましたが、今回は、皆さんの個性がよく表れていると思います」と講評していた。
時間は午前9時半~午後5時(最終日は午後4時)。同展代表・面矢さん(電話&ファックス0736・32・1881)。
なお、紀北文人展も同会館で同時開催されている。