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五輪金・古川選手「ちゃぐりん」登場♡人生漫画紹介

「人間ノーチラス」と讃えられた、和歌山県橋本市古佐田出身のオリンピック水泳金メダリスト・古川勝(ふるかわ・まさる)選手(1936~93)の人生ドラマが、人気のJAグループ・小学生向け雑誌「ちゃぐりん」7月号の漫画で掲載された。
著名な富士山(ふじやま)みえる作の漫画で、タイトルは「戦後日本初の水泳金メダリスト 古川勝」(12ページ・75コマ)として描かれている。
監修を担当した元・同市立学校長で、前畑秀子・古川勝資料展示館の池西孝仁(いけにし・たかひと)館長は、「ふる里の偉人・古川選手の活躍ぶりを、全国の子供たちに知ってもらえる」と喜んでいる。
古川選手は、日本女性初の金メダリスト・前畑秀子(まえはた・ひでこ)選手(1914~95)の近所出身。前畑選手がベルリンオリンピック女子200メートル平泳ぎで、金メダルを獲得した年に産声を上げた。
古川選手は、子供の頃から近くの紀の川やプールで水泳鍛錬。前畑選手から「あなたは平泳ぎがすごくいいわ!ぜひ平泳ぎ一本でやりなさい」と諭され、それをバネに猛訓練を重ねた。
その結果、古川選手は1956年のメルボルン・オリンピック男子200メートル平泳ぎで、独自が編み出した「潜水泳法」により、2分34秒7の世界新記録で優勝を飾った。
今回の「ちゃぐりん」では、その素晴らしい人生を池西さんが収集・提供した写真・年表などの資料を基に、楽しくわかりやすく表現されている。
最後に古川選手の母校・橋本中央中学校校庭に、同級生が建立した古川選手の栄誉を讃える記念碑を紹介。「かれの水泳とその生涯は これからも語りつがれていくことでしょう」と締めくくっている。
ふる里の前畑選手や、江戸時代の治水の神様・大畑才蔵(おおはた・さいぞう)は、すでに紹介済みだが、池西館長は「ぜひ古川選手の活躍ぶりも」と、JA紀北かわかみ=宮崎卓郎(みやざき・たくお)組合長=に依頼・実現した。
池西館長は「皆様のご協力のお陰です」と感謝。「古川選手の努力と成果が、見事に描かれていて、これは子供教育に役立ちます」と話している。
「ちゃぐりん」は定価492円(本体448円)。今回の7月号は橋本・伊都地方の小学校の学校図書館や4年生児童約650人に無料配布される予定。
写真(上)は「ちゃぐりん」7月号を紹介する池西館長。写真(中)は漫画「戦後日本初の水泳金メダリスト 古川勝」の最終場面。写真(下)は「ちゃぐりん」7月号と、同誌掲載後に出版された前畑選手らの漫画冊子。


更新日:2021年6月14日 月曜日 00:00

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