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五輪金♡前畑・古川選手を語る〜母校生徒に池西さん

和歌山県橋本市の元「前畑秀子・古川勝資料展示館」館長の池西孝仁(いけにし・たかひと)さんは1月28日、同市立橋本中央中学校のふるさと学習で、「郷土の偉人」と題して、前畑・古川両先輩の活躍ぶりを教え、「人は最後まで努力が大切」と強調した。
前畑選手(1914~99)は、橋本尋常高等小学校〜椙山第二高等女学校で学び、昭和11年(36)のベルリン五輪・女子200メートル平泳ぎで、日本女性初の金メダルを獲得した。
古川選手(1936~93)は橋本中学〜橋本高校〜日本大学で学び、昭和31年(56)のメルボルン五輪・男子200メートル平泳ぎで、独自の「潜水泳法」により金メダルに輝いた。
この日、元小学校長も務めた池西さんは、1年生3クラス(計104人)の教壇に立ち、「昔の紀の川は水が豊富で、アユや天然うなぎもいた。前畑さんはその川の近く、古川さんもその近所で、それぞれ生まれ、2人とも川で水泳力を身につけた」と紹介した。
また「前畑さんは豆腐屋の長女で、豆腐洗いを手伝い、弟3人を含む8人家族の暮らしのためにも、水泳をやめようと思っていた」と、辛い心のうちを語る。
そんな中、彼女の小学校長は「前畑さんの才能を開花させたい」と考え、椙山第二高等女学校の校長と話し合い、編入が決まったと、やさしく力強い校長の支えを紹介した。
また、ロス五輪で銀メダル獲得後も引退を考えたが、全国から「1位とわずか0・1秒の僅差です。これからも頑張ってほしい」との手紙が沢山届き、再び奮起、ついに栄冠を手にしたことを伝えた。
当時、河西三省(かさい・さんせい)NHKアナウンサーが「前畑がんばれ」「勝った、勝った、勝った」と繰り返した、迫力満点の実況放送(録音)も流した。
一方、古川さんの同級生でつくる「26会(にろくかい)」(約80人)が、同校校庭に古川さんの記念碑を建立し、クリアファイルを製作したこと。顕彰活動委員会も、漫画冊子を発行して、小中学校に配布した経緯を述べ、市民は「古川選手は郷土の誇り」と喜んでいると紹介した。
また、中学時代の水泳大会の際、前畑さんが古川さんに「あなたは平泳ぎが素晴らしいから、平泳ぎ一本でやりなさい」と激励。奮起した古川さんは潜水泳法を編み出し、見事、金メダルを勝ち取ったことを教えた。
最後に古川さんの人生ドラマを、記録映像で披露した後、「古川さんと前畑さんの共通点は、いつも努力を怠らないこと、1度やると決めたら最後までやり抜くことです」と締めくくった。
岡本孝範(おかもと・たかのり)校長は「きょうはいい勉強になりました。皆さん、大先輩の生き方を参考にして、力強く将来にチャレンジしてほしい」と話していた。
写真(上)は古川さんの写真入りリアファイルを見せながら語る池西さん。写真(中)は前畑さんと古川さんが水泳力を鍛錬した紀の川の画像を紹介する池西さん。写真(下)は前畑さん作・清水勝さん画の「前畑ガンバレ」と顕彰活動委員会発行の漫画冊子「古川勝」。

更新日:2021年1月29日 金曜日 00:00

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