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橋本駅前・紀の川畔に公園完成♪前畑選手ら鍛錬舞台

和歌山県橋本市のJR・南海「橋本駅」前付近を流れる紀の川北岸に、素敵な東屋(あずまや)付きの「橋本1号公園」が完成した。紀の川は日本女性初のオリンピック水泳金メダリスト・前畑秀子さんや、潜水泳法の古川勝さんらを育んだ舞台で、向かい側には国城山系の山並みを仰げる。橋本駅へは大阪・難波から、電車でわずか50分程度という近場だけに将来、同公園は都市部からの「観光客の憩いの場」として愛されそう。
橋本市建設部まちづくり課によると、この「橋本1号公園」は、橋本駅前から商店街=県道(長さ約120メートル、幅約8メートル)=を直進して、国道24号(信号機付き)の横断歩道を渡ったところ。
公園は長方形で広さ約530平方メートル。中央部に東屋があり、そこにテーブル兼ベンチ、前畑、古川両選手らがダイビングした「飛び込み岩」などの市内名所を紹介した案内板、躑躅(つつじ)や柘植(つげ)などの植樹帯を設けた。
そこから堤防・石段を降りると親水堤の遊歩道(飛び込み岩~支流・橋本川=約500メートル)があり、すぐ目の前を紀の川が流れる。南側には標高522メートルの国城山、世界遺産・黒河道の通る山裾(やますそ)、東の上流には鉄橋を渡る南海高野線の電車、西には木喰応其上人(もくじきおうごしょうにん)の架橋で栄えた、橋本地名にちなむ橋本橋などが一望できる。
前畑さん(1914~95)や、古川さん(1936~93)は、橋本駅近くで生まれ、紀の川で遊泳。前畑さんは1936年のベルリン五輪・女子200メートル平泳ぎで、古川さんは1956年のメルボルン五輪・男子同種目で、それぞれ優勝を飾っている。
同公園は平成8年(1996)に事業認可を得た「中心市街地土地区画整理事業」の一環で、橋本市まちづくり協議会と話し合い、最近は昨年5月に発足した駅前地区活性協議会=広畑良次(ひろはた・よしつぐ)会長=の意見を聴き、取り組んできた。
同公園入口付近は、現在、国道24号の拡幅・歩道新設工事中のためバリケードが設置されているが、まちづくり課では「すでに公園は完成しているので、バリケードわきから、自由に出入りしてOKです」と話している。
駅前商店街で花店を営み、橋本高校野球部の元監督でもある広畑会長は、「橋本駅前の山河は、地元住民はもちろん、多くの観光客の心の癒しの場として大切です」と説明。「ここで前畑さんや古川さんの鍛錬を思ったり、多彩なイベントを楽しんだり、家族連れや若いカップルらに喜んでもらえたら最高です」と話していた。
写真(上)は橋本駅近くの紀の川北岸に完成した橋本1号公園とテーブル兼ベンチのある東屋。写真(中)は同公園を降りた紀の川・親水堤の遊歩道=向こうは鉄橋を渡る南海電車。写真(下)は同公園から紀の川・親水堤に降りる石段。


更新日:2018年4月5日 木曜日 00:00

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