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創作人形と水彩画展♪葛城館で新家智子と生徒9人
和歌山県橋本市の名高い創作粘土人形作家・新家智子(しんけ・さとこ)さんと、生徒9人の作品を集めた「創作人形と水彩画展」が11月5日、同市高野口町名倉の「葛城館」(国登録文化財)で始まった。同7日(日)まで。入場無料。
「葛城館」は、明治・大正建築の木造瓦葺き3階建て。床の間や廊下、天井、鴨居、敷居、畳、紙障子、ガラス窓など、レトロな雰囲気に包まれ、人形や水彩画約150点を出展している。
出展作家は、創作粘土人形や水彩画の指導をしている新家さんと、人形作家だが新家さんに水彩画を教わっている岩井啓子(いわい・けいこ)さん、山下広美(やました・ひろみ)さん。
さらに水彩画などを習う阿比留(あびる)ゆかり、伊藤久美子(いとう・くみこ)、寿香代子(ことぶき・かよこ)、佐伯久美子(さえき・くみこ)、濱田紀美子(はまだ・きみこ)、松井志津代(まつい・しづよ)、松井優樹(ゆうき)の皆さん。
新家さんの創作粘土人形は、例えば、石粉粘土で作った少女と、縫いぐるみの子牛たちが、仲よく座っている。大きな花影では、少女4人がゆったりくつろぎ、木枝に吊るした袋の中からは、少女が覗いている。
生徒たちの水彩画では、坂道と人影が奥行きを感じさせる「萩の城下町」(松井さん筆)や、庭に立つ着物姿の新婚さんの後ろ姿「おめでとう」(佐伯さん筆)などが出展されている。
鑑賞者は「少女たちの瞳に言いようのないロマンを感じた」「とても魅力ある絵ばかり、部屋に飾れば日々是好日に」などと見入る。
新家さんは「皆さんには、この人形たちと、仲よく対話して、心を通わせてほしいです」と話していた。
開館時間は午前9時~午後5時(最終日は同4時)。場所はJR和歌山線「高野口駅」前。葛城館(電話=090・8883・1388)。問い合わせは新家さん(電話=090・7355・5626)。
写真(上)は創作粘土人形の靴を脱がせながら「衣類の着脱もOKですよ」と話す新家さん。写真(中)は肩を寄せ合う人形と牛の仲むつまじい姿。写真(下)は葛城館で観賞を楽しむ人々。