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高野山で創作人形・水彩画展~新家さんと弟子8人

世界遺産・高野山・金剛峯寺前の高野山開創1200年ギャラリー(和歌山県高野町)で10月17日、その山麓のまち・橋本市向副で水彩画と創作人形を教えている、新家智子(しんけ・さとこ)さんとその弟子8女性の作品を集めた「Okotas 創作作品展ー8」が始まった。同19日(日)まで。入場無料。
出展作家は、新家さんと伊藤久美子(いとう・くみこ)、伊藤幸子(いとう・さちこ)、寿香代子(ことぶき・かよこ)、寺本紗和子(てらもと・さわこ)、野口麻衣(のぐち・まい)、濱田紀美子(はまだ・きみこ)、松井志津代(まつい・しづよ)、新家綾(しんけ・りょう)の皆さんで、水彩画約40点と創作粘土作品約30点などが出展されている。

例えば、新家智子さんの「ひかり」と題した創作粘土作品は、丸裸の子どもが、卵の中から殻を破った瞬間、心にうつる外の世界に、眩しそうな表情をしている光景。そのわきには、「不安」という題の水彩画が飾られていて、これも、子どもが割れた卵の中から、やや動揺して、外界を見ている眼差し。新家さんは「この絵の主人公も、私の創作粘土作品です。その創作粘土作品を、ロシアの展覧会に出品したら、大好評で、3点とも全部売れてしまいました。今回はやむを得ず、それを水彩画にしました」と語った。

また、弟子たちの作品は、例えば松井さんの「子供達」という水彩画。南アフリカだろうか、3人の子供が、無邪気な笑顔で、こちらを見ている。寺本さんの「おひるね」の絵も、赤ちゃんがすやすやと休み、それをいたわるように、お姉ちゃんも、うつらうつらしている、静かな時の流れ。そこには女性特有の、慈愛が漂っている。

作品展のタイトル「Okotas」は、智子(さとこ)」の〝逆さ読み〟の表現で、1990年代半ばから2、3年に1度開催。今回で8回目になるが、高野山での開催は初めて。弟子たちの創作粘土経験は、全員10年以上で、いずれも味わい深い。

高野山は今年、世界遺産登録10周年、今まさに、芸術の秋本番を迎えていて、会場には国内外からの参拝・観光客が続々と訪れ、女性の心模様の表れた作品に見とれている。

新家さんは「金剛峯寺の承諾をいただいて、お陰さまで、高野山で〝Okotas〟を開催できました。高野山に来られたら、ぜひ、お立ち寄りください」と言っている。
開場時間は午前10時~午後4時半(最終日は同3時)。問い合わせは新家智子さん(携帯電話=090・7355・5626)。
写真(上)は新家智子さんの創作粘土人形「ひかり」。写真(中)は女性9人の作品が飾られた会場=左は新家さん。写真(下)は素晴らしい創作粘土人形の数々。


更新日:2014年10月18日 土曜日 00:00

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