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日月星雨〜定福寺に投影♡大阪の学生ら創作映像

大阪市阿倍野区の市立デザイン教育研究所の学生たちは、和歌山県橋本市賢堂の高野山真言宗・定福寺(じょうふくじ)で、本堂に創作映像を投影する、世界遺産・黒河道(くろこみち)「光の道〜プロジェクションマッピング〜」を開いた。

定福寺は、高野山参詣・黒河道の入口にあり、これまで同研究所の大勢の学生たちが登り、その自然、歴史、文化の奥深さを体験してきた。

今回は同研究所2年生の武岡詩音(たけおか・しおん)さんと、川嶋壮太(かわしま・そうた)さんが、素敵な音響に乗せて、本堂に自分たちの創作映像を投影。市民ら約30人が静かに観覧した。

映像は先ず、本堂へ太陽が昇る。やがて雷光が走り、豪雨が襲来する。辺りに植物が生え、夜空には花火の輪が広がり、月と星が輝いている。

その映像には、かつて豊臣秀吉が、高野山の雷雨を弘法大師・空海の怒りではと恐れ、黒河道を逃げ帰ったという伝承とともに、同寺周辺の山河の四季の素晴らしさを表していた。

同研究所デザイン学科の塩崎浩之(しおざき・ひろゆき)専任講師は、かつて同寺を紹介してくれた県の伝統的工芸・組子細工師の池田秀峯(いけだ・しゅうほう)さんと、舞台を提供してくれた生地清祥(おいじ・せいしょう)住職に感謝。

地元在住の「ふる里を知ろう会」の山本一清(やまもと・かずきよ)会長は、「今夜は黒河道をテーマとした、素敵な作品を見せてもらえた。学生さんたちの将来が楽しみです」と話していた。

写真(上)は定福寺・本堂に太陽が昇り始める映像。写真(中)は真昼間の豪雨の風景。写真(下)は高台から見た定福寺・投影活動とネオン輝く市街地の風景。


更新日:2021年11月5日 金曜日 00:00

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