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木彫「飛龍上の観音像」展示保存~黒河道の定福寺

和歌山県橋本市賢堂の世界遺産・黒河道(くろこみち)入口にある高野山真言宗・定福寺(じょうふくじ)=生地清祥(おんじ・せいしょう)住職=は、兵庫県の男性仏師が制作・奉納した木彫「飛龍上の観音像」を庫裏(くり)・囲炉裏の間に掲示した。生地住職は「まことに心洗われる観音像なので、多くの方々に御覧いただきたい」と話している。
この木彫「飛龍上の観音像」(横約1・5メートル、高さ約40センチ、厚さ約7センチ)は、青い飛龍の背中にまるで座布団のように雲がかかり、そこに白衣の観音様が座って微笑む姿が施されている。
これは兵庫県に住み、ネット上で通称「怠け遍路」として知られる男性仏師が制作。同仏師を尊崇する高野山麓の遍路夫婦が昨年、「黒河道の世界遺産・追加登録祈念に」と仲立ちして、先祖の菩提寺でもある定福寺に奉納した。
このほど和歌山県の伝統的工芸・紀州高野組子細工師・池田秀峯(いけだ・しゅうほう)さんが、同作品の裏側を細工して耐久性を持たせ、穴をあけて鎖(くさり)を通した。
さらに地元の「ふる里の山に花をの会」の山本洋久(やまもと・ひろひさ)さんの協力を得て、同作品を庫裏・囲炉裏の間の頑丈な鴨居に載せ、鎖で柱に固定した。
このほか、怠け遍路から奉納された木彫置物「蓮(はす)の葉上の地蔵尊座像」(高さ約20センチ、幅約25センチ、厚さ約10センチ)は、本堂や庫裏など随時、人目にふれやすい場所に飾っている。
池田さんは「これで万が一、大地震が起きても大丈夫」と胸を叩き、生地住職は「この飛龍上の観音像からは、やさしさやあたたかさが伝わってきます。この囲炉裏の間は、多くの方々が一番集まる場所なので、ここに展示保存することにしました」と話していた。
写真(上)は木彫「飛龍上の観音像」を定福寺の庫裏・囲炉裏の間に展示保存する(右から)池田さんと山本さん=見上げるのは生地住職。写真(中)心洗われる木彫「飛龍上の観音像」。写真(下)は木彫・置物「蓮の葉上の地蔵尊座像」を披露する生地住職。

更新日:2017年2月10日 金曜日 00:00

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