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川原に薄、空に浮雲♡橋本・紀の川〜秋深む散歩道
山河の麗しいまち、和歌山県橋本・伊都地方で、今、沢山の薄(すすき)の群れが風になびき、深みゆく秋を感じさせている。
橋本市南馬場の紀の川では10月29日、川原一面に薄が群生して、空には沢山の浮雲が流れ、秋日が洩れるたびに、薄原(すすきばら)は光り輝いた。
紀の川・堤防上の長いサイクリングロードを歩くと、広大な群れ薄は、遥か国城山や雨引山とお似合いの風景で、川原に降りると、バッタも蝶々も飛び回っていた。
ここは県内屈指のサイクリング&散歩道。とくに秋日和の土曜、日曜、祝日は、家族連れや若者、お年寄りが行き交い、ゆったり時間を過ごす。
人気のフォトライター・北森久雄(きたもり・ひさお)さんは「やっぱり橋本の四季はいい。とくにこういうところを歩くと、健康長寿にもなるし、自然の風景に心癒されますよ」と話していた。
[俳句2句紹介]
行けど萩行けど薄の原広し
(夏目漱石)
花芒(はなすすき)払ふは海の鱗雲
(芥川龍之介)
写真(上)は橋本市の紀の川・河原で風に吹かれる薄の群生=背景は国城山。写真(中)は同河原から見上げた眩いばかりの浮雲の数々。写真(下)はサイクリングロードから眺めた紀の川の群れ薄=背景は学文路のまち、雨引山、岸上橋など。
更新日:2021年10月30日 土曜日 00:00