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重文「経蔵」修復ご支援を♡高野山・金剛三昧院
世界遺産・高野山(和歌山県高野町)の金剛三昧院(こんごうさんまいいん)=久利康暢(くり・こうちょう)住職=は、昨年の台風被害で壊れた重要文化財・経蔵(きょうぞう)の屋根を復元しようと、インターネット「クラウドファンディング」(CF)で修復費支援を求めている。
金剛三昧院は建暦元年(1211)、北条政子の発願で、源頼朝の菩提のため禅定院として創建。国宝・多宝塔など重要文化財が多く、近年では見事なシャクナゲ観賞の寺としても名高い。
重文の経蔵は、奈良・東大寺の正倉院と同じ校倉(あぜくら)造りで、貴重な経典や版木(はんぎ)などの書庫・倉庫。昨年秋の台風で、木の枝が屋根に突き刺さり、穴があいた。重文のため簡単に修復はできず、応急措置としてトタン板を被せている。
金剛三昧院では、こんな場合、拝観料などでまかなうが、今は新型コロナ禍で、拝観者も少なくて難しい状態なので、クラウドファンディングサイト「READYFOR(レディーフォー)」により、目標額800万円の支援を募ることにした。
金剛三昧院では、支援者にお礼のご祈祷をはじめ、お礼の御朱印帳、お守り、愛染明王の藍染マスクなどを用意している。
久利住職は「歴史ある経蔵を丁寧に修復して、多くの皆様に気持ちよくご覧いただきたい」と話していた。
問い合わせは金剛三昧院(0736・56・3838)。
写真(上)は台風被害を受けた金剛三昧院の重文・経蔵の屋根。写真(中)は金剛三昧院・経蔵外観。写真(下)は金剛三昧院レディーフォー。
更新日:2021年10月11日 月曜日 00:00