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水底に雲、芝生に木陰♡橋本・杉村公園の秋すすむ
和歌山県橋本市御幸辻の杉村公園は10月4日、眩いばかりの秋天に恵まれ、メダカ&トンボの池や散策道、芝生広場などで、すすむ秋の風景が繰り広げられた。
この日午前6時の最低気温は15度、正午の最高気温は29度。かなり寒暖差はあったが、森の木陰では心地よい涼風が吹いた。
杉村公園のメダカ&トンボ池では、楓(かえで)に囲まれた水底に、もくもくと白雲が映えて、小魚がつぎつぎと波紋を生んでいる。
松林のつづく坂道わきでは、松の切り株をおおう青苔(せいたい)が、やや強い秋日差しを浴びて眩いばかり。
頂上広場では、桜並木の木陰が、沢山の落葉にくっきり。その向こうでは、女性6人がバドミントンの練習をしており、明るく力強い声があふれていた。
地元住民には見慣れた公園だが、大阪方面から訪れる家族連れらは、「こんなに心安らげる公園があったとは」と、ほっとした表情でつぶやいていた。
公園にある歌碑・句碑から1首2句を紹介。
「大和の国 大峯あたり夕立か 雲罩めてゐて雷すなり」(泰)
「黄落す時の流れの樹下に佇つ」(洲峰)
「遥かなる山上ケ嶽雪が来し」(青塔)
かつてここで詠まれた夏、秋、冬の風情である。
写真(上)はメダカ&トンボの池の片隅の風景。写真(中)は松の切り株の青苔と陰影。写真(下)は素晴らしい秋の木陰=向こうはバドミントンに励む女性たち。
更新日:2021年10月5日 火曜日 00:00