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日本女性初の五輪金・前畑秀子の書籍「水一筋」出版

書籍「水一筋」~日本女性初のオリンピック金メダリスト前畑秀子(まえはた・ひでこ)〜が出版された。ふる里・和歌山県の編者・橋本市まちの歴史資料保存会は、全国の図書館や橋本の全学校に配布して、「前畑選手の生涯を後世に伝えたい」と言っている。

前畑選手(1914~95年)は、自宅近くの紀の川で、幼少時から水泳力を身につけ、名古屋市の椙山(すぎやま)女学園に進学後はプールで鍛錬した。

その結果、昭和7年(1932)のロサンゼルス五輪・女子200メートル平泳ぎで銀メダル、次のベルリン五輪で見事、金メダルを獲得した。

NHKの河西三省(かさい・さんせい)アナウンサーが「前畑がんばれ!」を計23回、「勝った」「勝った」も計12回繰り返して実況放送、日本国民が歓喜に沸いた。

書籍「水一筋」(214ページ)は、東海学園大学スポーツ健康科学部の木村華織(きむら・かおり)准教授と、橋本市まちの歴史資料保存会が共同制作。1000冊を出版した。

表紙は笑顔の前畑選手の優勝写真で飾り、中身も水泳人生の写真など100数十枚を紹介。

第1章には「前畑(兵藤)秀子の生涯を綴る」(木村華織・著)、第2章は、それぞれの「前畑秀子」オリンピックイヤーに(椙山女学園歴史文化館館長 椙山美恵子・著)を掲載している。

第3章では、関係資料〜同保存会・編として、(1)金メダル獲得『感動』の前畑秀子日記 (2)寄稿集 秀子さんとの出会い (3)前畑秀子にかかわる語彙集 (4)年譜 (5)水泳記録などを掲載。

写真では、紀の川・飛込み岩での練習姿、「死すとも勝ちたい」の日記、自宅のラジオを囲み優勝の瞬間バンザイで歓喜する家族、表で祝勝する人々、晩年、子供たちを指導する姿などを紹介している。

近く全国の都道府県立図書館、橋本市内の小・中・高校・支援学校、公立・私立学校に配布される。

同資料保存会の村木宏(むらき・ひろし)会長(故人)は、はじめに「前畑秀子無心の人生を収録している」と説明。

これまで2006年に「前畑金メダル70周年」、2014年に「前畑生誕100周年」を顕彰してきた同保存会の谷口善志郎(たにぐち・よしお)会長代行は、「本書はその集大成です。前畑選手の素晴らしい生き方を永遠に伝えたい」と語っている。

同保存会の会員は、岩崎昭(故人)、土屋忠昭(同)、古西義磨、津守秀彰、鈴江利夫、池西孝仁の各氏で、約3年間にわたり、資料を基に執筆・編纂に努めた。

写真(上)は「水一筋」の表紙写真。写真(中、下)は「水一筋」に織り込まれた写真の一部。

更新日:2021年9月12日 日曜日 00:00

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