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高野山・切子灯籠に祈り♡盂蘭盆会〜参拝者続々と

弘法大師・空海開祖の和歌山県高野町の高野山真言宗総本山・金剛峯寺で8月11日、先祖供養の盂蘭盆会(うらぼんえ)が営まれ、大勢の参拝者が切子灯籠(きりこどうろう)などに手を合わせて冥福を祈った。
この日、金剛峯寺・大広間の水盆には、歴代座主の霊名が記された経木塔婆(きょうぎとうば)や位牌(いはい)が飾られ、軒先ではお盆の精霊を迎える切子灯籠が風に揺れる。
訪れた家族連れや若者カップルらは、山門をくぐった後、切子灯籠や経木塔婆、位牌に手を合わせて、愛する精霊を迎えながら永遠の幸せを祈った。
近くの壇上伽藍(だんじょうがらん)・中門(ちゅうもん)では、豪快な四天王像が邪悪をにらんでいる。とくに広目天像(こうもくてんぞう)の胸には、セミ(蝉)が浮き彫りされ、山内の蝉の声が沸き立ってくる。
参拝者らは、四天王像にも合掌した後、不断経(ふだんぎょう)が行われている金堂に参拝。さらに空海ゆかりの「三鈷(さんこ)の松」の木陰で、幸せをもらえる〝三つ葉の松葉さがし〟などを楽しんでいた。
毎年8月13日夜、奥の院・参道で開かれる、先祖や無縁仏を供養する「ろうそく祭り」(万灯供養会)は、新型コロナ感染防止のため、昨年同様に中止となり、法要のみ行われることになっている。
写真(上)は切子灯籠下で祈りを奉げる参拝者の列。写真(中)は中門の広目天像の胸に蝉の彫像。写真(下)は三鈷の松の木陰で三つ葉の松葉さがしをする参拝者ら。


更新日:2021年8月12日 木曜日 00:00

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