ニュース & 話題

高野の火まつり♡疫病退散・諸願成就〜参拝者ら合掌

新型コロナ禍の中、和歌山県高野町の高野山真言宗総本山・金剛峯寺前で3月7日、山開き・諸願成就を祈る「高野の火まつり」(大柴灯護摩供=だいさいとうごまく)が営まれた。
高野の火まつりは平成8年(1996)から続く恒例行事で、同実行委員会=豊田高暢(とよだ・こうちよう)委員長=は、昨春に続き「疫病退散・家内安全」の大祈願会とした。
舞台は金剛峯寺前の駐車場で、中央に高さ約1・5㍍、直径約2・5メートルの護摩壇(ごまだん)を設け、その四方を竹と綱と紙垂(しで)で囲んでいる。
その結界内に金剛峯寺の葛西光義(かっさい・こうぎ)座主・管長や、山伏(修験者)姿の僧侶ら約50人が登場。参拝者は約1500人にのぼり、各自、マスク姿で手指消毒し、とくに静粛に見入る。
葛西座主・管長は洒水加持(しゃすいかじ)で結界内を清め、修験者らが大斧(おおおの)や剣(つるぎ)、弓矢で邪気払いの儀式を挙行。
ブォオーと鳴る法螺貝(ほらがい)の響きを合図に、檜葉(ひば)で組まれた護摩壇に点火すると、まるで昇龍のような火煙が立ちのぼった。
修験者らは願文を書いた護摩木を次々投げ入れると、参拝者らは火煙や不動明王に合掌、新型コロナ終息や家族安泰を祈っていた。
豊田委員長は「この火まつりは、七難をなくし、七福を招来するのが目的です。インターネットでライブ配信もしますので、どうぞ高野山の福をいただいてください」と話していた。
写真(上、下)はまっ赤に燃え上がる護摩壇の炎と祈願する修験者たち。写真(中)は護摩壇に点火する修験者と眺める参拝者たち。


更新日:2021年3月8日 月曜日 00:00

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事