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高野山・金剛峯寺へ精進野菜奉納♡農家が12種類
和歌山県橋本市の高野山麓農産物産地化協議会=北岡慶久(きたおか・よしひさ)会長=は7月15日、高野山真言宗総本山・金剛峯寺=葛西光義(かっさいこうぎ)管長・座主=に新鮮な「高野山麓精進野菜」を奉納した。
この野菜は山麓農家が減農薬で栽培・収穫して、2つのカゴに盛ったナス、カボチャ、ピーマン、トウガラシ、シシトウ、トマト、キュウリ、ジャガイモ、ニンジン、キャベツ、レタス、ゴボウの12種類(約30キロ)で、色も形もすべてが瑞々しい。
江戸時代の「紀伊国名所図会」によると、昔、山麓農家は野菜を担いで、農耕のできない高野山へ奉納。大師の廟前(びょうぜん)に捧げていた。
この民俗行事「雑事登(ぞうじのぼり)」は、長らく途絶えていたが、平成26年(2014)に復活させている
同協議会は、この貴重な歴史を基に「地元野菜の全国ブランド化」を目指して市役所、農家、農協、販売店などで発足。減農薬・栽培に丹精を込めて栽培する山麓精進野菜は、人気上昇中という。
この日、橋本市の平木哲朗(ひらき・てつろう)市長や伊都振興局の南木芳亮(なんき・よしあき)局長ら関係者10数人が金剛峯寺に参集。
御法楽の後、北岡会長と笠原伸也(かさはら・しんや)生産部会長が代表して精進野菜を奉納した。
藪邦彦(やぶ・ほうげん)執行長公室長は、感謝状を授与した後、「高野山麓精進野菜が、全国ブランドとして、皆様に喜ばれますように」と激励していた。
写真(上)は奉納された高野山麓精進野菜=向かって左は藪・執行長公室長、右は笠原・生産部会長。写真(中)は金剛峯寺で合掌する関係者。写真(下)は奉納後の記念撮影。
更新日:2021年7月16日 金曜日 00:00