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雷鳴、土砂降り!橋本・紀の川〜雨上がり白鷺とぶ
和歌山県橋本・伊都地方は7月12日、雷雲(かみなりぐも)がもくもく、大雨が断続的に降り、雷鳴(らいめい)がとどろいて、まちも山河も激しい光景を繰り広げた。
橋本市の紀の川・橋本橋の南岸堤防に立つと、大阪との境界、金剛葛城山系の山々の空は、墨汁を混ぜたような暗雲(あんうん)におおわれている。
やがて、JR・南海橋本駅や市役所周辺の中心市街地は、土砂降りの雨にしぶく。山河をゆする雷鳴は人々の耳をつんざく。雨傘を持たない人は、あわてて軒下に駆け込んでいた。
それも暫くすると、滝状の雨は上がり、橋本橋の上流右岸に立つと、遥か東の南海鉄橋を電車がわたる。川原の夏草も、大和からの水の流れも美しい。
さすがに川中の淀み場は少なく、白鷺(しらさぎ)は魚さがしに苦労して、空き腹のまま川面を飛び回っていた。
市内の喫茶店・レストランでは、ママさんが「先程、ものすごい雨やった。雷もすごかったね」と言うと、車で訪れた男性客は「先程、この辺の空だけ、雲が真っ黒やったよ。あの大雨は、この辺だけやで」と話し、笑い合っていた。
今年の近畿地方は、かなりの長梅雨だが、梅雨明けは刻々と近づいているらしい。新型コロナ禍はもちろん、今度は炎天下との闘いが続くことになる。
写真(上)は雷雲が立ち込める橋本の中心市街地の上空=紀の川・橋本橋近くの堤防から。写真(中)はエサを探し求める白鷺。写真(下)は水嵩(みずかさ)を増した紀の川=遠くの鉄橋を南海電車が渡る。
更新日:2021年7月13日 火曜日 00:00