ニュース & 話題

風鈴の音〝極楽タイム〟南海沿線の子ら短冊に願い事

和歌山県高野町の世界遺産・高野山の高野山駅と、ケーブルカーで結ぶ南海電鉄高野線・極楽橋駅の両駅で6月23日、大勢の子供たちが願い事を書いた短冊付きの計約330個の風鈴が飾られた。
この日、同町の天気は晴れ時々くもりで、気温は16〜23度、北々西の風1メートル前後。極楽橋駅のプラットホームの天井では、涼風が吹くたびに風鈴の音がりんりん、色紙の短冊がひらひらと舞った。
短冊には「コロナが早く終わりますように」「わるいひとがいなくなって みんながしあわせにくらせますように」などと願い、少女の顔やハート模様などを描いている。
南海電鉄の話では、南海高野線、本線、加太線の各沿線沿いの幼稚園や小学校の子供たち約1500人が、短冊に思いを込めた。
極楽橋駅などには短冊とペン、収集箱が置かれ、誰でも自由に記すことができ、新しい短冊は2週間ごとに交換して吊るされことになっている。
弘法大師・空海が開いた、高野山全体が寺の聖域で、同駅下の不動谷川の朱色の極楽橋は、聖域と俗世の境界とされ、聖域への旅の起点と言う。
都市部などから訪れた乗降客は、風鈴の音に心潤ませながら、カメラやスマホで撮影したり、短冊に祈り事をしたためたり。まさに「極楽タイム」を楽しんでいた。
この風鈴飾りは今年9年目で、今回は8月18日まで続けられる。
写真(上)は美しい風鈴を写真撮影する男性。写真(中)は短冊に願い事を記す女性。写真(下)は涼風に鳴る風鈴の数々=いずれも極楽橋駅で。


更新日:2021年6月24日 木曜日 00:00

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事