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青いトノサマガエル貴重♡橋本・児童ら捕獲・保存へ

和歌山県橋本市の「はしもと里山学校」=佐藤俊(さとう・さとし)主宰=の子供たちは、この初夏に同市内の田んぼや溝で、青色のトノサマガエル約20匹を発見、捕獲した。
佐藤主宰は6月20日開いた「生き物 観察会」で、子供たちに「緑色のトノサマガエル、青色は世界的にも珍しいはず」と話し、「悪徳業者に乱獲されないよう、みんなで保全に努めたい」と強調した。
佐藤主宰の話によると、今年5月の観察会で、大阪の小学校3年生・赤神然(あかがみ・ぜん)くんが、田んぼの溝の泥の中で、初めて青いトノサマガエル2匹を発見、つかまえた。その後、他の子供たちも加わり、捕獲数は約20匹にのぼった。
驚いた佐藤主宰は、同県立自然博物館に問い合わせた結果、平嶋健太郎(ひらしま・けんたろう)学芸員は「遺伝子の欠損と思われる。まとまった個体数があるということは、青い親同士が子を産んだか、周辺で何か異変があったか。大きくなっても青色だったら相当面白いです」と話した。
20日朝の「生き物 観察会」は、同市や近隣市町の子供たち約20人が両親らと共に参加。この日も捕獲したトノサマガエル65匹のうち21匹が青色で、そのうち7匹の青色は、とくに色濃く目立った。
佐藤主宰は「珍しい生き物がいると知ると、悪徳業者が真夜中に来て乱獲します。昨夜は私たち3人で警戒監視に努めました。明日は行政とも相談して、警戒監視を強め、完全な保全対策を講じたい」と話した。
写真(上)は最初に青色トノサマガエルを捕獲した赤神くん。写真(中)は20日朝の「生き物 観察会」でトノサマガエルなどの捕獲に挑む子供たち。写真(下)は赤神くんが初めて捕獲した青色トノサマガエル。


更新日:2021年6月21日 月曜日 00:00

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